ヘナカラーの白髪染めは何がすごい?ダメージレスでトリートメント効果があるって本当?
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    ヘナカラーの白髪染めは何がすごい?ダメージレスでトリートメント効果があるって本当?

    ヘナカラーのメリットや特徴・白髪染めとの違いが何か知っていますか?
    「ヘナカラーという言葉は知っているけど、普通のカラーと何が違うのかわからない」という人もいるでしょう。
    実はヘナカラーには、通常の白髪染めにはない大きなメリットや、魅力を兼ね備えているんです!
    この記事では、ヘナカラーのメリット・デメリット・おすすめな人について解説します。
    ヘナカラーってどんな特徴があるの?と気になる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

    ヘナカラーとは

    ヘナカラーは、白髪染めのカラー方法のひとつです。
    熱帯地方に生息しているミソハギ科シコウカという植物を粉末状に加工することで、ヘアカラー剤として使用できます。

    日本でのヘナの歴史はまだ20年程度と短いですが、欧米では19世紀から、インドでは紀元前から使用されるほど、長く愛用されているアイテムなんですよ。

    化学的な成分を使用せずオーガニック素材でカラーできるので、ヘアカラーの不快感・ダメージが気になる自然派思考の人から注目を集めています。

    ヘナカラーとハーブカラーの違い

    ヘナカラーと似たものに「ハーブカラー」があります。
    どちらも「黒髪を明るくする脱色作用がない」という共通点がありますが、染まりあがり・薬剤の成分配合がやや違います。

    ヘナカラーは、ヘナ単体で白髪をカラーリングします。
    ヘナの色味がそのまま活かされるので、カラーバリエーションはなくオレンジ系のみ*。

    化学成分は入っていないので、黒髪に対する作用はないに等しいでしょう。

    ヘナのメリット:化学成分による刺激がない
    ヘナのデメリット:色味がオレンジのみ

    *藍色の色素を持つ植物カラー・インディゴをミックスすれば、オレンジを抑えることも可能です。

    一方ハーブカラーは、薬剤の大半(90%以上)が植物成分で占められた薬剤を使用しカラーリングします。
    ヘナと違い化学成分が含まれているので、やや色味の幅が広がりナチュラルな黒〜ブラウン系に染まります。

    ハーブカラーのメリット:白髪染めよりやさしい作用でカラーリングできる
    ハーブカラーのデメリット:完全なオーガニック素材ではない

    自然派思考の人は一切化学成分を含まないヘナがおすすめです。
    一方で、一般的な白髪染めよりやさしめの作用が良いけど、ヘナのオレンジっぽさが苦手という人はハーブカラーを選んでみてください。

    白髪染めでヘナカラーを選ぶメリット5つ

    白髪染めに使用する薬剤は、大きく分けて6種類あります。

    酸化染毛剤(一般的な白髪染め)・ヘアマニキュア・カラートリートメント・カラーシャンプー・ハーブカラー・ヘナカラーなど

    それぞれにメリット・デメリットはありますが、ヘナカラーが選ばれる理由は全部で5つあるんですよ。

    ここからは、ヘナカラーがほかのカラー方法より優れているポイントや、メリットについて解説します。
    ヘナカラーに興味がある人や、髪のダメージが気になる人はぜひ参考にしてくださいね。

    ヘナカラーが選ばれる人気のポイント

    • 頭皮や髪への刺激が少ない
    • 髪のまとまりが出る
    • 髪にコシが出る
    • うねりやパサつきが収まる
    • 白髪がナチュラルになじむ

    【1】頭皮や髪への刺激が少ない

    ヘナカラーが選ばれる人気のポイントは、頭皮や髪への刺激が少ないこと*です。

    *アルカリ剤や過酸化水素水など、化学成分によるもの

    一般的な白髪染め(酸化染毛剤)にはアルカリ剤・過酸化水素水など、頭皮や髪にとって刺激となる成分が含まれています。
    肌が弱く敏感な人の場合は、これらの成分に反応してカラー中に頭皮がしみたり、髪のダメージにつながることもあるでしょう。

    一方ヘナカラーは、植物の色素(ローソニア)が髪の主成分(ケラチン)に結合することで発色します。
    化学成分を使用する必要はないので、頭皮や髪への刺激を抑えられるでしょう。

    【2】髪のまとまりが出る

    ヘナカラーを選ぶメリットは、髪にまとまりが出ることです。

    ヘナにはトリートメント効果があるため、髪を艶やかにまとめる作用が期待できます。
    シコウカが多く分布している地方では、ヘアカラーではなくトリートメントとして活用されるほどです。

    白髪が気になる40代・50代・60代の方は、年齢による髪質の変化も目立ち始めますよね。
    エイジングによる変化で髪がうまくまとまらない人の場合、ヘナカラーによって扱いやすくなることもあります。

    ヘアカラーによる髪への負担を軽減しつつ、同時にケアできる点は大きなメリットと言えるでしょう。

    【3】髪にコシが出る

    ヘナは白髪をカバーしつつ、コシのある髪へと導いてくれます。
    ヘナカラーには髪の表面にあるキューティクルを収れんさせ、引き締める効果があるんですよ。

    キューティクルがきれいに整いメリハリができることで、ぺたっとしがちな髪にもコシが出やすくなるでしょう。
    もともと猫っ毛でコシがない人にはもちろん、年齢とともにボリュームがダウンしてきた人にもおすすめなポイントです。

    【4】うねりやパサつきが収まる

    ヘナカラーはうねりやパサつきを抑える効果があります。
    髪を落ち着かせられる理由は、ヘナカラーに髪にうるおいを与えるトリートメント効果があるから。

    年齢とともに水分量が減りパサパサとうねりがちな髪も、ヘナカラーを行えばうるおった艶やかな見た目に。
    うねりやくせ毛が気になる人はもちろん、年齢とともに収まりが気になり始めた人にもおすすめのポイントです。

    【5】白髪がナチュラルになじむ

    ヘナカラーは、白髪が伸びてきてもナチュラルになじませる効果があります。

    一般的な白髪染めの場合、白髪をしっかりカバーできるぶん、次に伸びてきたときに境目が目立ちがちに。
    かえって白髪の存在感が強調されてしまう…と悩む人も多くいるようです。

    ヘナカラーは白髪のみ淡いオレンジ色に染まるので、白髪染めと比べると境目が目立ちづらくなります。
    特に白髪が多い人の場合、白髪染めよりも伸びてきたときのストレスは抑えられるでしょう。

    ヘナカラーで白髪染めをする際のデメリットや注意点5つ

    髪や頭皮への負担が少なく、トリートメント効果まで得られるヘナカラー。
    メリットがたくさんある一方で、注意すべきデメリットもあります。

    ここからはヘナカラーのデメリットになるポイントについて、理由とともに5つ解説します。

    ヘナカラーのデメリット

    • 色味の持続期間・クオリティは白髪染めに劣る
    • 色味のバリエーションがない
    • 色落ちがオレンジになる
    • 今後のヘアカラーに影響がある
    • 敏感肌の方にも合わないことがある

    【1】色味の持続期間・クオリティは白髪染めに劣る

    ヘナカラーのデメリットは、色味の持続期間・クオリティが白髪染めに劣ることです。

    化学成分による作用がないぶん、髪の表面部分でしか発色できないため、色持ちする期間は2〜3週間程度と短い傾向に。

    また白髪にしか色がつかないため、黒髪との色の差が強調されやすいのもデメリットに感じるポイント。
    白髪の割合が多ければ問題ありませんが、黒髪が多く白髪が少ないケースでは、むらに感じることもあります。

    【2】色味のバリエーションが少ない

    ヘナカラーのデメリットは、色味のバリエーションが少ないことです。

    ヘナカラーではヘナそのものの色を活かしてカラーリングするため、赤みのあるオレンジっぽい色味にしか染まりません。
    一般的なカラーと比べれば、バリエーションはかなり少ないでしょう。

    植物・ナンバンアイを使った藍色の染料「インディゴ」を混ぜて、オレンジ味を抑えることもありますが、正直変化が少なめです。
    基本的にヘナカラーは、オレンジ色からややマイルドなオレンジだと思ったほうが良いでしょう。

    【3】色落ちがオレンジになる

    ヘナカラーのデメリットは、色落ちがオレンジになることです。

    一般的な白髪染めは、濃い茶色に染めたものが明るめの茶色になるなど、明るさが変化することがほとんど。
    一方で、ヘナカラーは明るさだけでなく色味も変化し、染めたてよりさらにオレンジ感が強くなるでしょう。

    かなり主張のある色味なので人によっては、派手・奇抜だと感じることがあるかもしれません。

    【4】今後のヘアカラーに影響がある

    ヘナカラーのデメリットは、今後のヘアカラーに影響があることです。
    ヘナカラーを続ける場合は問題ありませんが、一般的なカラーに変えたい場合は注意が必要になります。

    ヘナカラーは通常のカラーと比べると染める仕組みが違うため、ブリーチや明るめのカラー剤で明るくすることがかなり困難です。

    近年流行りの「白髪ぼかし」「白髪ぼかしハイライト」を行いたい場合でも、ヘナカラーを行った部分が伸びてなくなるまではほぼ不可能になります。

    もし今後のヘアカラープランが変わる可能性がある人は、ヘナカラーではなくハーブカラーなどやさしい白髪染めを行うほうが良いでしょう。

    【5】敏感肌の方にも合わないことがある

    ヘナカラーのデメリットは、敏感肌の方にも合わないことがある点です。

    ヘナカラーは植物を利用したカラー方法なので、安全・安心だと思われる人もいるでしょう。
    たしかにジアミンに弱い人は、ヘナカラーでかゆみのリスクが軽減できるケースもあります。

    しかしオーガニック成分に反応する人にとっては、かえってヘナカラーだと過敏になることもあるでしょう。

    敏感肌で荒れる可能性があるという人は、事前にパッチテストを行っておくと安心です。

    ヘナカラーがおすすめな人の特徴3つ

    ここまでヘナカラーとメリット・デメリットについて解説しました。

    ここからはそれぞれの特徴から、ヘナカラーがおすすめな人についてまとめました。
    「私にはヘナカラーが向いているのかな?」と気になる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

    ヘナカラーがおすすめな人

    • 白髪にだけカラーリングしたい人
    • 髪のダメージが気になる人
    • 白髪染めでかぶれたことがある人

    【1】白髪だけにカラーリングしたい人

    ヘナカラーがおすすめな人は、白髪にだけカラーリングしたい人です。

    「白髪が目立つから染めたいけど、黒髪の色味変化は求めていない」という人もきっといるはず。
    上記のような要望がある人が一般的な白髪染めを行うと、黒髪が明るくなる・地毛より黒髪が暗くなることに違和感を覚えることもあります。

    ヘナカラーなら、黒髪の色味を変えず白髪にだけ色付けすることが可能です。

    黒髪の印象を変えずに白髪だけカバーしたい人には、ヘナカラーがおすすめ。

    【2】髪のダメージが気になる人

    ヘナカラーは、髪のダメージが気になる人にもおすすめです。

    ヘアカラーといえばダメージを負うイメージがあると思いますが、ヘナカラーはダメージの心配はほぼありません。
    むしろ髪へのトリートメント効果があるので、白髪をカバーしながらヘアケアも行えます。

    エイジングによる髪質の変化やダメージが気になる人は、負担が少なく補修もできるヘナカラーと相性が良いでしょう。

    【3】白髪染めでかぶれたことがある人

    ヘナカラーは、白髪染めでかぶれが心配な人でも低リスクでカラー可能です。

    白髪染めの染料である「ジアミン」が影響し、敏感肌のなかにはかゆみやかぶれを引き起こす人もいます。
    過去にジアミンによって肌荒れした経験がある人は、今後も高い確率で発生するため使用を中止することが大切です。

    ヘナカラーなら化学染料を含まないので、ジアミンが原因のかぶれは心配ありません。
    頭皮をいたわりつつ白髪をカバーしたい人には、ヘナカラーがおすすめです。

    ヘナカラーで艶やかな大人ヘアを叶えよう

    ヘナカラーは、植物のヘナを使用した白髪染め方法のひとつ。

    ダメージがほとんどなく髪にやさしいといった特徴があり、髪や頭皮をいたわりたい・肌が敏感で刺激に弱い人に選ばれているカラー方法です。

    ヘナカラーが選ばれるポイント

    • 頭皮や髪への刺激が少ない
    • 髪のまとまりが出る
    • 髪にコシが出る
    • うねりやパサつきが収まる
    • 白髪がナチュラルになじむ

    白髪染めによるダメージが心配・年齢とともに髪質の変化が気になってきた人は、ヘナカラーがおすすめです。
    自分に合ったカラー方法を選び、白髪とダメージのストレスから解放されましょう!

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    text byMIZUKI

    minimo room公式ライター|現役美容師ライター|プロ目線で最新のヘア情報をお届けします!