サロンメニューで見かけることが増えた「メンテナンスカット」。
実際にどのようなカットなのか知っていますか?
「通常のカットとの違いがわからない」「どこまでがメンテナンスカットになるかわからない」という人も多いですよね。
今回は知っているようで知らないメンテナンスカットについてご紹介します。
メンテナンスカットの頼み方や料金相場に加えて、スタイル別のメンテナンス周期などを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
そもそもメンテナンスカットとは?
メンテナンスカットとは、長さやヘアスタイルを維持するためのカットです。
伸ばしている途中でも、イメージを変えずにシルエットを調整したり枝毛のみをカットしたりして、ヘアスタイルを整えます。
髪はひと月に約1~1.5cm伸びると言われています。
日数が経つと、切りたての髪型とは形や印象も変わってしまいます。
ヘアスタイルによっては、髪が伸びることで重くなりスタイリングが難しくなってしまうことも。
メンテナンスカットを定期的に行えば清潔感を保て、スタイリングも楽になります。
通常のカットとの違いは?
通常のカットは「デザインカット」とも呼ばれ、へアスタイルや髪の長さを変えます。
通常のカットでは、なりたいイメージやライフスタイルに合わせてヘアスタイルを作るのが特徴です。
一方で、メンテナンスカットは特殊なカット技術というわけではなく、通常のカットの1種です。
- 長さはあまり変えずに毛先を整える
- 目にかかる前髪だけ自然に短くする
- ボリュームを落ち着かせる
など髪の長さを大幅に変えずに、見た目や扱いやすさをコントロールします。
また、メンテナンスカットはドライカットで行い、通常のカットよりも所要時間が短く安いことも多いです。
メンテナンスカットが初めてで、デザインカットとどちらがいいかわからないときは、担当者に相談してみましょう。
どこまでがメンテナンスカット?
長さやヘアスタイルのキープが目的のカットのため、5mm~2cmまでのカットをメンテナンスカットとしているところが多いようです。
前髪のみや襟足のみなどバランスを整えるための部分カットや、刈り上げ、毛量調整をメンテナンスカットとしているサロンもあります。
サロンによって定義は違うので、メンテナンスカットが初めての場合は事前に確認しておきましょう。
メンテナンスカットがおすすめな人の特徴
通常カットかメンテナンスカットか迷っている人は、下記をチェックしてみてください。
当てはまる人は、メンテナンスカットで理想的なスタイルをキープしましょう!
- 髪の長さを変えずに毛量調整したい
- ヘアスタイルを保ちつつ毛先を整えたい
- 枝毛が気になっている
- 伸びてきた髪のバランスを整えたい
- 髪を伸ばしたい
髪を伸ばしたいときにもメンテナンスカットが必要なのは、意外だと感じる人も多いでしょう。
伸ばしている途中で毛量が増え、ヘアスタイルが扱いづらくなりがちです。
また、伸びてきて毛先の長さが不揃いだと、だらしない印象になってしまうことも。
伸びてくるとボリューム位置も変化するため、バランスの調整が必要になります。
そのため、伸ばしているときこそ定期的なメンテナンスカットが必須なのです。
メンテナンスカットの頼み方
担当者に「ヘアスタイルは変えたくない」「髪を伸ばしている」など伝えましょう。
当たり前のように感じますが、伝え忘れてしまうと思っている以上にカットされてしまうこともあるため、注意が必要です。
また「全体を整えたい」と伝えると担当者とイメージがずれてしまい、仕上がりが思ったより短くなってしまうことも。
「メンテナンスカットをしたい」と伝えたうえで、毛量調整や毛先を揃えたいといった具体的な要望も伝えます。
前回のヘアスタイルが気に入っているときは、写真を残しておくのもおすすめ。
正面・サイド・バックの3枚があれば担当者とのイメージ共有が簡単になります。
前回より少し長め・短めなど微調整もできるようになり、理想の髪型に近づきやすくなりますよ。
メンテナンスカットの料金相場
メンテナンスカットは通常のカットより、やや安い価格を設定しているサロンが多いようです。
料金相場は1,000~3,000円程度。
「前回の来店から20日以内」「メンテナンスカットは再来店のみ」など制限を設けているサロンもあります。
通常カットと価格が同じサロンもあるので、事前に確認するのがおすすめです。
【ヘアスタイル別】メンテナンスカットのタイミング
清潔感やヘアスタイルを保つためには、こまめなメンテナンスカットがおすすめです。
しかし、どれくらいのタイミングで行くのがベストなのかお悩みの人も多いのではないでしょうか?
こちらでは、ヘアスタイル別にメンテナンスカットを行うべきタイミングをご紹介します。
毛量や伸びるスピードはそれぞれ異なるので、目安として参考にしてみてくださいね!
スタイル1:フェードカット
フェードカットのメンテナンス周期
清潔感のあるヘアスタイルで、あらゆる世代からじわじわと人気を集めているフェードカット。
長さのグラデーションをつけるフェードスタイルを維持するには、こまめなメンテナンス必須です。
とくにスキンフェードは少しでも伸びると普通のフェードカットになり、スタイルが変わってしまいます。
フェードカット特有のスタイルをしっかりとキープするなら、1週間~10日に1度のメンテナンスカットが理想的。
最低でも3週間に1度はメンテナンスカットをして、シルエットを保つのがおすすめです。
3週間を超えると、フェードカットならではグラデーションが薄れてしまいます。
柔らかい髪質やクセが強い髪は、スタイルが崩れやすいので2週間を目安にメンテナンスするといいでしょう。
セルフでメンテナンスカットをするなら
用意するもの
- バリカン(アタッチメント付き)
- ダッカール(髪をとめるクリップ)
- 髪の長い部分をダッカールでとめます。
手やクシを使ってしっかり分け、切り過ぎてしまわないように注意しましょう。 - グラデーションにするため、長いアタッチメント(9mm程度)でベースを作ります。
頭の形に合わせて、斜め上に抜くように刈り上げましょう。 - 短めのアタッチメント(6mm程度)に付け替え、さきほど刈り上げたラインより少し下まで刈ります。
このときも、斜め上に抜くようにしてベースにつなげていきます。
刈り過ぎてしまうと修正が大変難しいので、慎重に行ってください。 - 最短のアタッチメント(3mm程度)に付け替え、ベースの中間あたりまで刈ります。
前工程と同じように、斜め上に引き抜くようにして繋げてください。
刈ったラインがはっきりして段ができている場合は、アタッチメントを調整してグラデーションにしていきましょう。
フェードカットは高い技術が必要なため、セルフで行うにはハードルが高く失敗のリスクも少なくありません。
自分では見えない後頭部などは難しく、ムラができたり剃り過ぎたりしてしまうことも。
綺麗なグラデーションは作るのが難しいので、セルフは応急処置と捉えプロにお任せするのが安心です。
スタイル2:ツーブロック・刈り上げ
ツーブロックのメンテンナンス周期
ツーブロックのメンテナンスカットは、2週間に1度が理想的です。
ツーブロックの魅力であるすっきりとしたシルエットをキープするためにも、少なくても3週間に1度はメンテナンスカットを行いましょう。
セルフでメンテナンスカットするなら
用意するもの
- バリカン(アタッチメント付き)
- ダッカール(髪をとめるクリップ)
- いきなりバリカンを入れると失敗してしまうことがあるため、しっかりとブロッキングします。
刈り上げない部分を持ち上げ、落ちてこないようにダッカールでとめましょう。
幅を広げすぎると修正が難しくなってしまうので、注意が必要です。
まずは低めで調整しましょう。 - アタッチメントを付け、バリカンを入れます。
(伸びてきているほかの箇所とのバランスを調整することも考え、9mm程度がおすすめ。)
まっすぐ刈り上げたい場合は、まっすぐに。
グラデーションにしたい場合は、上にいくにつれて長くなるよう、手首を反らしてグラデーションを作ります。 - もみあげは短いアタッチメントに付け替え、耳の真ん中あたりの高さを目安に下の部分を落とします。
- 三角になるように両端を削りましょう。
バランスを見ながら徐々に削るのがポイントです。 - 耳周りは耳を折り曲げてバリカンを沿わせます。
毛流れとは逆に歯を入れると、しっかり刈り上げられます。
バックは鏡を使っても見えづらいこともあり、刈り上げるのが難しいです。
耳より後ろは、触らないようにしましょう。
スタイル3:マッシュヘア
マッシュヘアのメンテンナンス周期
メンズの王道ヘアスタイルであるマッシュヘア。
シースルーマッシュや刈り上げマッシュなど、軽さや動きを出したスタイルが特に人気です。
伸びてくるとボリュームがアップして、マッシュヘアならではのシルエットが崩れてしまいがちに。
3週間~1ヶ月半を目安にメンテナンスカットを行いましょう。
全体の長さは気にならなくても、バックの刈り上げや毛量調整をすればヘアスタイルがキープしやすくなります。
スタイル4:パーマヘア
パーマヘアのメンテンナンス周期
近年トレンドから定番へと定着しつつあるパーマスタイル。
パーマをかける理想的な頻度は、髪へのダメージも踏まえて2~3ヶ月ごとだといわれています。
一方でメンテナンスをしなければ「全体の毛量が増えた」「メリハリが弱くなった」「パーマがダレてきた」など気になる点が増えることも。
メンテナンスカットで重さを除けばスタイリングがしやすくなり、バランスも整えられます。
パーマの強さや髪質にもよりますが、1~1ヶ月半程度を目安にメンテナンスカットで調整するのがおすすめ。
2~3ヶ月ごとのパーマの間に、メンテナンスカットを挟むようにしましょう。
定期的なメンテナンスカットで、パーマの落ち具合もデザインとして活かせばパーマスタイルを長く楽しめます。
スタイル5:ウルフヘア
ウルフヘアのメンテンナンス周期
男女ともに人気のレイヤースタイルで、再流行しているウルフヘア。
襟足を長く残すのが特徴のウルフカットは、伸びてくると襟足が首に沿わずシルエットが崩れてしまいます。
トップの長さは気にならなくても、ウルフヘアらしいスタイルをキープするにはメンテナンスが必須。
ショートウルフやマッシュウルフのように短めのウルフヘアなら、1~1ヶ月半を目安に。
ロングウルフなら、1ヶ月半を目安にメンテナンスカットを行いましょう。
スタイル6:ショートヘア
ショートヘアのメンテンナンス周期
清潔感があるシンプルなショートヘアは、メンズ定番のヘアスタイル。
スタイリングが楽なショートヘアですが、短ければ短いほど伸びてくると目立ちやすくなります。
毛量が多い人や、サイドが膨らみやすい人は気になりだすのも早い傾向に。
2週間~1ヶ月を目安にメンテナンスカットするのがおすすめです。
ベリーショートなど、極めて短いショートをおしゃれにキープしたい場合は3週間程度。
少しづつ伸ばしていくなら、1ヶ月半ごとにメンテナンスカットしてバランスを整えながら伸ばしましょう。
スタイル7:ロン毛
ロン毛のメンテンナンス周期
アレンジの幅が広がるロン毛。
刈り上げやショートヘアに比べると、メンテナンスの頻度は比較的少ないのがメリットです。
しかし、定期的にボリュームを調整して清潔感は意識したいもの。
伸びてくるとパサつきやダメージの蓄積による枝毛なども発生するため、メンテナンスカットは欠かせません。
1ヶ月半~2ヶ月を目安にメンテナンスカットするといいでしょう。
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メンテナンスカットで清潔感とおしゃれをキープしよう!
ヘアスタイルは印象を左右する大きな要素。
メンズは短めのスタイルの人が多く、1cm伸びるだけでも印象が変わってきます。
長さやスタイルに合わせてメンテナンスカットを行えば、清潔感をキープできます。
もちろん重さやスタイリングのしづらさを感じたタイミングでメンテナンスカットをするのもおすすめ。
費用や時間などのバランスを考えて、定期的なメンテナンスカットでおしゃれを楽しんでくださいね!