ヘアドネーションとは?必要な髪の長さ・規定など気になる事情をご紹介◎
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    ヘアドネーションとは?必要な髪の長さ・規定など気になる事情をご紹介◎

    “ヘアドネーション”という言葉はみなさんも耳にしたことがあるでしょう。
    しかし、どんなルールがあるのかよくわかっていないという人は少なくないはず。
    今回は、ヘアドネーションに関する基本を1から丁寧にご紹介していきます◎
    少しでも興味のある人はぜひ参考にしてくださいね!

    ヘアドネーションとは?

    ヘアドネーションとは、自分の髪の毛を医療用ウィッグの材料として寄付するボランティア活動のこと。
    作られたウィッグは、小児がんや先天性の脱毛症などで髪を失った18歳未満の子どもたちへ無償で贈られます。

    医療用ウィッグってなに?

    抗ガン剤治療による副作用・円形脱毛症・頭部の怪我などによる脱毛で悩んでいる人に向けて作られているウィッグのこと。
    カラーや髪型を楽しむためのファッション用ウィッグと異なり、医療用ウィッグでは仕上がりの自然さ・装着時の快適さなどが重視される。
    衛生面・機能面・審美面を考慮し、1本1本手植え(ハンドメイド)されているウィッグも少なくない。

    今ではヘアドネーションという言葉の知名度もかなり上がり、多くの人に認知されていますよね。
    ヘアドネーションに参加したと公言する芸能人も増えつつあり、メディアを通して知ったという人も少なくはないでしょう◎

    ヘアドネーションの歴史と現状

    ヘアドネーションの始まりは、1990年代のアメリカ
    Locks of LoveというNPO団体に所属していたマドンナ・コフマンさんという1人の女性看護師によって広められました。

    団体のHPによれば、マドンナさんは20代のときに肝炎ワクチンを接種し脱毛症を発症。
    その後、彼女の症状は回復したものの、13年後には彼女の幼い娘が脱毛症を患ってしまうのです。

    「娘の苦しむ姿を見るのは自分が苦しかったときの10倍辛い」と感じたマドンナさんは、娘からインスピレーションを受け団体のボランティア活動に力を入れます。

    メディアや口コミを通して活動の輪が広がっていき、今ではLocks of Loveのもとに性別・年齢・人種・国籍・髪の色などを問わず世界中の人々から毛髪の寄付が集まるまでになりました!

    日本におけるヘアドネーション

    日本におけるヘアドネーションの歴史は、アメリカでの活動の広がりを受けて2000年代からスタートします。

    2009年、日本で初めてヘアドネーションを専門に扱う団体として「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C:ジャーダック)」が発足。

    活動内容は、Locks of Love同様、病気や怪我による脱毛で悩む子どもたちへの医療用ウィッグの提供です。

    しかし、当時の日本ではまだ「ヘアドネーション」という概念自体が認識されておらず、毛髪の寄付も思うように集まりませんでした。

    1つ目のウィッグ完成までにかなりの時間を要したようです。
    ウィッグ1つ作るのに20〜30人の毛髪が必要なのを考えると、どれだけ大変な道のりだったのかがよくわかりますね。

    その後、2010年代に入ると、日本国内でもヘアドネーションの取り組みが少しずつ拡大化◎
    現在では、JHD&Cを含む3つの団体が国内におけるヘアドネーション活動を先導しています。

    日本でヘアドネーションの活動を行っている団体(2024年現在)

    • 特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)
    • 特定非営利活動法人 HERO.
    • 株式会社グローウィング つな髪プロジェクト

    日本におけるヘアドネーション活動の起源でもあるJHD&Cでは、これまでに784個もの医療用ウィッグを無償提供しています。(2024年現在)

    目指すのはウィッグの装着を自由に選べる世界!

    ヘアドネーションで作られた医療用ウィッグは、脱毛に悩んでいる全国の子どもたちのもとへ届けられます。
    子どもたちが笑顔を取り戻すために協力できることは、素晴らしいことですよね。

    しかし、多様性という考えが広まっていく昨今、忘れてはいけないこともあります。

    それは、髪があろうとなかろうと、それはすべてその人の個性の1つであるということ。
    ウィッグをつける・つけないは、個人の意思で自由に決められるべきものなのです。

    確かに、医療用ウィッグは脱毛で悩む人の助けになるアイテムですが、悩みを抱えている人が必ずしもウィッグを求めているとは限りません。

    「髪の毛がないのが辛いからウィッグを被りたい」と思う人もいれば、「ウィッグは自分の髪じゃないから被りたくない」と思う人もいます。

    ヘアドネーションの広がりによって、“髪があるのが普通““髪がないのは悲しいこと”という偏見が生まれるのはナンセンスです。
    JHD&Cでも、“必ずしもウィッグを必要としない社会へ“というイシューが掲げられています。

    ヘアドネーションは多様化する社会のなかで、必要とする人が選択できる大きな可能性として今後も広がりを見せていくことでしょう!

    ヘアドネーションに参加するための条件

    ヘアドネーションに参加するための条件は団体ごとに細かく設けられていますが、どこの組織でも共通しているのがここでご紹介する2つの条件です。

    《1》髪の毛が31cm以上であること

    ヘアドネーションで髪の毛を提供する場合は、最低でも31cm以上でなければなりません。
    医療用のフルウィッグを作るには、短くても31cmの髪の毛が必要とされています。

    「ショートのウィッグならもう少し短くても作れるのでは?」と思うかもしれませんが、31cmというのはショートカットのフルウィッグを作成するのに最低限必要な長さなのです。

    ヘアドネーションの長さとウィッグの仕上がり

    • 31cm:ショートウィッグ
    • 40cm:ボブウィッグ
    • 50cm:ロングウィッグ
    • 60cm:スーパーロングウィッグ

    医療用ウィッグは、提供された髪の毛を真ん中で折り返し、地肌の代わりとなる土台の生地へ植え付けます。

    30cmよりも短いと、髪が15cm以下になってしまうので、十分長さのあるショートヘアさえも作るのが難しいです。

    《2》引っ張ったらすぐに切れるようなダメージがないこと

    引っ張ったらすぐに切れてしまうようなダメージヘアも、提供できません。
    ヘアカラーやパーマなどを繰り返していると、知らない間に切れ毛や抜け毛が進んでいることがあります。

    とはいえ、日常的にできるヘアダメージであれば、まったく問題ありません!
    少し枝毛がある・毛先が細くなっている・乾燥しているなど、多少のヘアダメージがあっても大丈夫です。

    髪を軽く引っ張ってみて、毛先がちぎれたり、毛束が何本も抜けたりする場合は、髪の毛が健康な状態に戻ってからの参加を検討しましょう◎

    また、団体によっては地毛だけでなく、茶髪・金髪・白髪も提供可能です。
    パーマや縮毛矯正をしている髪でも、大きなダメージさえなければ問題ありません。

    ヘアドネーションに参加する場合の流れ

    ここからは、ヘアドネーションに参加する場合の主な流れを解説していきます。
    団体によって多少の違いがあるので、あくまで目安として参考にしてくださいね◎

    《1》サロンで髪の毛をカットしてもらう

    ヘアドネーションに参加したいと思ったら、まずは自分の髪をカットしてもらうところからスタートします。

    ヘアドネーション用のカットは、普通のサロンでも可能です。
    ただしサロンによっては対応が難しい場合もあるので、行きつけの美容院でカットしてもらいたいときは事前に確認しておくといいでしょう。

    ヘアドネーションの協力サロンでは、専用のメニューを設けていることが多いです。
    髪の毛を提供する条件や規定を教えてもらえたり、今の自分の髪の状態で問題ないかどうかもチェックしてもらえます。

    ヘアドネーション協力サロンとは?

    ヘアドネーションの活動理念に賛同し、協力・支援しているサロンのこと。
    団体ごとに協力サロンは異なるので、自分がどこの団体・組織を通じてヘアドネーションに参加したいのか検討しながら探すのがおすすめ。

    「ヘアドネーションに参加したことがない」という初心者さんは、団体の協力サロンを選んでおくと安心ですね◎

    《2》髪の毛を1束にまとめる

    髪の毛をカットしてもらったら、一度自宅に持ち帰ります。

    協力サロンでも普通のサロンでも関係なく、ヘアドネーションに参加する場合はドナー(提供者)自身がそれぞれの団体へ送付するのが基本です。
    サロン経由で髪の毛を送ることはありません。

    カットしてもらった毛は、ゴムで1束にまとめます。
    紐やクリップはNGです。
    まとめた髪の毛を台紙に糊づけするのも控えましょう。

    このとき、髪の毛1本1本がしっかり乾いた状態であることを確認してください。
    湿気が残っていると雑菌が繁殖する原因となり、最悪の場合、せっかく提供した髪の毛が活用できなくなってしまいます。

    《3》ヘアドネーション団体に髪の毛を送る

    準備が整ったら、ヘアドネーション団体へ髪の毛を送りましょう。
    団体ごとに必要書類が異なるので、事前に確認しておくのがおすすめです◎

    友人や家族と一緒に髪の毛を送る場合は、1人ひとりの毛束が混じらないように注意してください。

    ヘアドネーション協力サロンはミニモで探すのがおすすめ!

    ヘアドネーションの協力サロンを効率よく探したいときは、ミニモを活用するのがおすすめです!

    ミニモには、現在多数のヘアドネーション協賛サロンが登録されています◎
    協賛サロンなら、ヘアドネーション初心者さんでも不安なくカットしてもらえるでしょう。

    ミニモでの協力サロン予約方法

    ミニモでヘアドネーション協賛サロンを予約するときの流れをまとめました。
    「これからヘアドネーションに参加してみようかな」と考えている人は、ぜひこちらを参考にしてくださいね!

    ミニモでの協力サロンの予約方法

    1. ミニモのサロン検索ページを開く
    2. 調べたいサロンの場所や料金などを設定する
    3. フリーワードの欄に“ヘアドネーション“を入力して検索する
    4. ヘアドネーションのメニューを用意しているサロンをクリックする
    5. 予約ボタンを押して、施術の希望日時を選択する
    6. 完了のメッセージが届いたらOK

    ミニモでは、予約後にスタイリスト本人と直接メッセージのやり取りができます。
    ヘアドネーションに関して不安なことや気になることがあれば、メッセージ機能を活用して相談するのもいいでしょう◎

    ヘアドネーションのカットと一緒にパーマやカラーなどの施術ができるサロンもあるので、お好みに合わせて探してみてくださいね!

    ヘアドネーションに関するFAQ

    最後に、ヘアドネーションに関するFAQをまとめました。
    気になる項目があれば、こちらの回答を参考にしてくださいね◎

    ヘアドネーションは何歳からできるの?

    ヘアドネーションをするのに年齢に関する制限は一切ありません
    子ども〜大人まで、男性でも女性でも関係なく、誰でも参加できるボランティア活動の1つとされています◎

    小さなお子さんのなかには、「七五三や習い事の発表会が終わって髪をバッサリ切るから」「夏休みの自由課題や自由研究などでテーマにしたい」という理由でヘアドネーションに参加する人も多いようですよ。

    制限や決まりは特にないので、自分がしたいと思ったタイミングで自由に決めるといいでしょう!

    ヘアドネーションにかかる料金は?

    ヘアドネーションをするのに特別な料金は発生しませんが、送料はドナー(提供者)の自己負担となっています。

    また、美容院で髪の毛をカットする場合も別途カット代がかかるので、注意してください。

    協賛サロンのなかには、ヘアドネーション用カットのみ無料で行っているところもあります。
    とはいえ、そのあとカットラインを整えてもらう場合は、通常のカット料金が発生する場合がほとんどです。

    サロンによって料金形態や対応が異なるので、気になる人は事前に確認しておくといいでしょう!

    ヘアドネーションをしたことのある芸能人は誰がいる?

    これまでにヘアドネーションへの参加を公表している有名人をまとめました。

    ヘアドネーションを公表している有名人

    • 二階堂ふみ
    • 山本美月
    • ダレノガレ明美
    • 柴咲コウ
    • ハリースタイルズ(元One Direction)
    • koki

    ヘアドネーションで自分の髪が誰かの役に立つかも!

    ヘアドネーションは、脱毛で悩んでいる人々にとってより多様な選択肢が増えることにもつながります。
    この記事が、「自分にできることをしたい」「脱毛の悩みを克服したい」と考えるみなさんの力になれることを願っています。

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    text bymoeka

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