ヘアカラーのやりすぎで、髪のパサつきがひどい…。
そんな方は、髪の毛や髪色をきれいに整えられるリタッチカラーに挑戦してみましょう。
この記事では、リタッチカラーの基礎知識や適切な頻度もご紹介します。
おすすめの色やヘアカラーもまとめていますので、髪をきれいに維持したい人は要チェックです。
リタッチカラーとは
リタッチカラーは、伸びてきた根元部分のみを染めるカラー方法です。
メリットは、フルカラーと比べると500〜1,000円ほど安い・髪への負担が抑えられること。
美容院によって差がありますが、前回の施術から1〜2ヶ月以内である場合はリタッチカラーが適応になります。
リタッチカラーは、伸びてきた根元が目立ちやすい白髪染めはもちろん、ダメージを控えたいおしゃれ染めにもおすすめです。
髪を染めるときにリタッチをおすすめする理由とは?
ヘアカラーは、薬剤を使って髪色を変える施術のひとつです。
化学反応によって髪色を変えられるのですが、その代わりに髪の毛がダメージを受けます。
また、髪の毛が伸びると根元がプリン(地毛とヘアカラーした髪の色味に差がある状態)になり、気になりますよね。
リタッチカラーなら、髪のダメージを抑えてプリン毛を解決できるのがメリットです。
そもそも、新しく髪の毛が生えてきた部分だけを染める方法が、リタッチカラーと言います。
部分的に染める方法だけに、おすすめできる人も限定されるので注意しましょう。
こんな人におすすめ!
- 最小限のダメージに抑えて髪を染めたい
- 今の髪色を変えたくない
- ヘアカラーの料金を安く抑えたい
上記のような人は、リタッチカラーを積極的に利用してみてください。
ヘアカラーを楽しみたい人こそ、リタッチカラーは救世主になってくれますよ。
リタッチカラーの基礎知識
リタッチカラーのついて知るためには、基本を知っておく必要があります。
どのように髪の毛を染めていて、リタッチカラーがどのように活用されているのか把握しておきましょう。
へアカラーの仕組み
まずリタッチカラーを知る前に、ヘアカラーの基本を把握しておくと理解しやすくなります。
ヘアカラーは、髪の毛にダメージを受けさせて髪色を変える施術というのを忘れないでください!
髪の毛というのは、本来弱酸性です。
それに対してヘアカラー剤は、酸化染料と過酸化水素を混ぜて作るのですが、混ぜた時点でアルカリ性になります。
アルカリは髪の毛の表面にあるキューティクルを開かせる効果があるため、髪の毛のダメージは避けられません。
さらに、開いたところに染料が入り、内部を酸化させて脱色させます。
これもダメージなるので、ヘアカラー剤を使って髪色を変えるとパサついて引っ掛かりが感じられるようになります。
リタッチカラーがいい理由
毛先まで染めていた髪にさらにヘアカラーをすると、傷んだ髪の毛にダメージを追加させるため、パサつきがひどくなります。
それに対してリタッチカラーは、新しく生えてきた部分のみを染める施術です。
ダメージを受けた毛先を避けてダメージがゼロの根元だけを染めるため、仕上がりにも違いが出てきます。
ポイント
ダメージを受ける範囲が最小限に抑えられるので、毛先がパサつく人ほどリタッチカラーは最適!
リタッチカラーで使うヘアカラーの種類
リタッチカラーといっても、使う薬剤によって種類に違いがあります。
- ファッションカラー・おしゃれ染め
- 白髪染め
- ヘアマニキュア
- ブリーチ
それぞれメリットもあればデメリットもあるので、使い分けが必要です。
美容師さんに相談して、状況に合わせてどのヘアカラーがいいのか決めてしまいましょう。
ファッションカラー・おしゃれ染め
ファッションカラーやおしゃれ染めとは、アルカリ性のカラー剤です。
リタッチカラーを行う場合、黒髪に使うケースがほとんどで、明るくするために使います。
一般的なヘアカラーは、ファッションカラーやおしゃれ染めを指すことも多いです。
ブリーチほど明るくはなりませんが、それより暗めの髪色なら、通常のヘアカラー料金で明るく染められます。
とはいえ、白髪は染められないので注意しましょう。
毛先が明るくなり、根元だけプリンになった髪に使うと、違和感なく髪色が整えられますよ。
白髪染め
白髪染めとは、白髪を染めるために使うカラー剤です。
ファッションカラーやおしゃれ染めと同様に、リタッチカラーとしてよく使われるほど一般的なカラー剤といえるでしょう。
白髪を染めるために多くの染料が必要のため、どうしてもファッションカラーよりは明るくできません。
その代わりに髪を暗く染めるのに適しており、自然な暗髪に仕上がりますよ。
しかし、白髪が気になるからと、頻繁に白髪染めを使うと頭皮に負担がかかるので要注意です。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、上記の2つのカラー剤とは違い、酸性のカラー剤です。
髪の毛や頭皮の負担が少ないので、使い方によっては大きなメリットとなるでしょう。
ただし、リタッチとして使うのは難しいというデメリットもあります。
ヘアマニキュアは、髪の表面に染料を付着させて染めるカラー剤のため、色が抜けやすくリタッチだけだと違和感が出てしまいます。
とはいえ、発色がいいのでブリーチで脱色をした後にマニキュアを使えば、独特の仕上がりになりますよ。
ブリーチ
ブリーチとは、脱色剤を指します。
ファッションカラーよりも髪色を明るくできるので、マニキュアの発色をよくするのにも役立つでしょう。
ただ、髪の毛が明るく抜けるので根元がプリンになりやすく、ダメージを受けやすいのがデメリットです。
そのため、経験と知識が豊富な美容師さんにお願いするのがいいでしょう。
リタッチカラーをする時の値段の相場
リタッチしてもらいたいけど、毛先までの値段と変わらないのなら興味がないと考える人はいると思います。
しかし、実際のリタッチの値段は、毛先まで染めるフルカラーより安いところがほとんどです。
通常の美容室だと、6,000円前後が相場だと思ってください。
ヘアカラー専門店のような低価格帯の美容室だと、3,000円ほどで済ませられるところもあります。
リタッチカラーでも値段はピンキリです。
とはいえ、価格が高い美容室ほど丁寧に対応してくれるというメリットがあります。
逆にリタッチカラーが低価格帯の美容室だと、素早く染めてくれるので、使い方次第ですね。
リタッチの頻度の目安
リタッチカラーが髪の毛のダメージを抑えるからといって、頻繁に染めるのもよくありません。
適正とされる頻度は、3ヶ月に1回ほどです。
人間の髪の毛は、1ヶ月に1cmほど伸びるといわれています。
3ヶ月ということは、3cm伸びている状態。
比較的、薬剤をつけやすい長さなので、頭皮を休ませる期間としても短すぎません。
リタッチは、頭皮に薬剤をつけて染めるヘアカラー!
表面に色素を吸着させて髪色を変えるヘアマニキュアと違い、リタッチをするヘアカラーは、髪内部まで浸透させないといけません。
根元の髪は新生毛で黒くなっているため、髪色そのものを明るくしないと毛先の髪と色が合わないからです。
できるだけ適正な頻度を守って、たまにリタッチカラーをするくらいの気持ちが大事ですよ。
リタッチのメリットとデメリット
リタッチカラーは、髪の毛のためにも活用するべきヘアカラーです。
しかし、髪の毛のダメージを抑えるメリットもあれば、デメリットもあります。
メリット
- 毛先のダメージを抑えられる
- フルカラーより価格が安い
- 今の髪色をキープできる
リタッチカラーのメリットは、とにかく毛先のダメージがゼロになる点です。
根元の生えてきた毛だけを染めるので、毛先に必要以上の負担がかかりません。
また、全体カラーに比べて手間がかからずカラー剤の量も少なくすむため、コスパよく染められます。
染める部分は根元だけなので、今の髪色をキープできるのも、人によってはメリットですね。
ポイント
ダメージを抑えながら安くヘアカラーができるから、コスパ重視な人にもおすすめ!
デメリット
- 自分ではリタッチカラーができない
- 脱色した髪色をリタッチするのが難しい
- 頻繁に活用すると頭皮の負担が大きくなる
リタッチは、根元だけを染めるヘアカラーです。
自分で根元だけに薬剤をつけるのは、かなり難しいといえます。
リタッチカラーをしたいのなら、美容師さんにお願いするのがおすすめです。
美容師さんでもブリーチでリタッチをするのは、難しいケースもあります。
そのためブリーチ経験が豊富な人や、知識が深い美容師を探してみてください。
リタッチのメリットを活かした髪の毛のダメージを抑える方法
リタッチカラーには、ダメージを抑えられるメリットがたくさん!
メリットを活かした使い方ができれば、より髪の毛をきれいに仕上げられます。
Good!
- 3回に1回程度は毛先まで染めてもらって毛先のダメージを抑える
- 表面だけリタッチして頭皮全体へのダメージも抑える
- グラデーションカラーでリタッチの頻度も減らす
リタッチカラーのメリットは、髪の毛のダメージが少なく抑えられるところ。
そのメリットをよりパワーアップさせてみました。
毛先まで染める頻度が多い人こそ、このリタッチカラーの方法を試してみてほしいです!
《1》3回に1回程度は毛先まで染める
フルカラーすることが多い人は、毛先のダメージが蓄積されてボロボロの髪の毛になってしまいます。
そこで、リタッチカラーを2回ほど間に挟んでしまいましょう。
リタッチカラーは、3ヶ月に1回の頻度がベスト。
2回のリタッチだと2回目で6ヶ月間、3回目だと9ヶ月間は毛先を染めなくてすみます。
その間に毛先をカットすれば、ダメージは相当抑えられると思いますよ。
《2》表面だけリタッチしてダメージをより抑える
リタッチの理想の期間は3ヶ月と紹介しましたが、中には長すぎると思う人もいるでしょう。
そんな方は、途中で部分的にリタッチカラーをしてもらいましょう。
特に根元のプリンが気になるのは、表面の見える部分のはずです。
表面の部分だけをリタッチカラーで染めてしまえば、ほぼ根元のプリンはわかりません。
リタッチカラーといえども、染める根元の髪の毛や頭皮はダメージを受けてしまいます。
特に頭皮のダメージを抑える方法として、この部分的なリタッチは有効です。
ただし、頻度の多いリタッチカラーはよくありません。
頭皮を休ませるために、せめて2ヵ月に1回程度の頻度に留めておきましょう。
表面だけならナチュラルなブラウン系がおすすめ
表面だけリタッチをする場合、染めていない部分が見えたときに違和感を覚えることも。
中が見えるのは一瞬なので、ナチュラルな色に染めているとあまり気になりません。
日本人の髪に馴染みやすいブラウン系に染めてもらうと、表面だけリタッチしてもストレスなく外出できますよ。
暗髪でハイライトだとさらに自然
髪の毛が伸びてくると、根元だけ黒髪になりますよね。
そのため、毛先も暗く染めていると、表面だけリタッチしてもわかりにくくなります。
ハイライトが入れてもらうと、さらに地毛との差が気にならなくなるので試してみてください。
《3》リタッチせずにグラデーションカラー
リタッチカラーとは根元だけを塗る手法ですが、あえてリタッチカラーをしない方法もあります。
それがグラデーションカラーを使った応用です。
根元は黒いままに残しておき、毛先に向かって明るくします。
毛先だけに薬剤を塗布するので、そのときは毛先に負担がかかりますが、プリンが気にならなくなるでしょう。
リタッチカラーの頻度を抑えるのにおすすめの方法です。
どちらかというと、髪を明るくしたい人向けのヘアカラーです。
あまり頻繁にリタッチをできない人や、頭皮を休ませたい人にもちょうどいいですね!
ピンクのグラデーションカラー
グラデーションカラーのいいところは、根元が黒なら、何色でも違和感がなくなるところです。
そのため、思い切って毛先をピンクにしてもらっても問題ありません。
トレンド色なのでおしゃれに見えて、しかもかわいく見えるので挑戦してみてください。
ハイライトの入ったグラデーションカラー
かわいい系の雰囲気が苦手なら、赤みを消した髪色がおすすめ。
ブリーチをするだけでもかっこよく見えますよ。
そこにハイライトを入れてもらうと、プリンの境目がわかりにくくなり、よりリタッチの期間を延ばせるでしょう。
ムラなくリタッチするには、ヘアカラーが得意な美容師さんを探そう!
リタッチカラーは、毛先ではなく、伸びてきた新しい毛だけを染めるヘアカラーです。
特にブリーチなどの髪色を明るくしている人は、毛先のダメージが蓄積されて髪の毛が傷んでしまう前に、リタッチカラーを活用しておきましょう。
知識と経験が必要になるため、ヘアカラーに詳しくない美容師さんだとリタッチでも色ムラが起こりやすいです。
いつもと違う美容室でリタッチカラーをするときは、ヘアカラーが得意な美容師さんかどうか確かめておきましょう。