近年、グレイヘアという言葉を耳にする機会が増えていませんか?
忙しい現代の50代・60代にとって、白髪染めのストレスはかなり影響力が高いですよね。
グレイヘアは、白髪の悩みやストレスから解放されて楽になりたい!という人から注目されています。
この記事では、グレイヘアへ移行する方法・タイミング・おすすめのショートスタイルを紹介します。
少しでも白髪染めをやめたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
この記事を書いた人
滋賀の美容室で、スタイリストとして勤務。主に、40〜50代の大人世代を担当する。白髪やエイジング特有の悩みを解消する、アドバイスや提案を得意としている。
グレイヘアとは
グレイヘアとは白髪を一切染めず、自然な状態を活かしたスタイルのことです。
一般的にグレイヘアは女性の白髪スタイルを指し、男性の場合はロマンスグレイと表現されます。
白髪を活かしたグレイヘアは自然体でエレガントな雰囲気になるため、50代・60代の女性を中心に関心が高まっているようです。
また白髪染めのストレスから解放されて頭皮と髪のダメージが少なくなる点も、忙しい50代・60代から注目を集めている主な理由です。
グレイヘアへ移行した芸能人・女優は?
近年では、芸能人・女優でもグレイヘアへ移行した人が多くいます。
グレイヘアへ移行した芸能人・女優
- 中尾ミエさん
- 近藤サトさん
- 手塚理美さん
- 草笛光子さん
- 田中裕子さん
グレイヘアといえば、老けて見える・汚い印象になるなどマイナスなイメージがあるかもしれません。
しかし上記の芸能人や女優の4人を見ると、グレイヘアにありがちな悪いイメージをほとんど感じませんよね。
マイナスな印象がない理由は、白髪に合わせたスタイル選びができているからです!
髪のシルエットやメイク、服装などのトータルバランスが整っていれば、白髪ヘアでもかっこいい見た目になれるんですよ!
うまくグレイヘアへ移行するにはどうすればいい?
グレイヘアに興味があっても、すぐに実行に移せる人は多くありません。
移行期間のストレスや、手入れがされていないように感じる見た目をどう乗り越えればいいのか、不安に感じるからでしょう。
ここからは伸びかけの白髪へのストレスを抑えながら実現できる、グレイヘアの作り方ポイントを4つ紹介します。
うまくグレイヘアへ移行する方法4つ
- 白髪染め部分を明るくする
- 白髪染めを使わずに髪を染める
- カラートリートメントを使う
- ぼうし・ウィッグで隠す
《1》白髪染め部分を明るくする
グレイヘアへうまく移行するには、白髪染めで暗くなっている部分を明るくする方法がおすすめです。
ここ数年人気になった白髪ぼかしハイライトなどブリーチを使用したカラーは、この方法に当てはまります。
メリットは?
白髪染めを残した状態のままグレイヘアへ移行すると、境目が強調されたプリン状態を我慢することになります。
白髪染め部分を明るくするメリットは、これから生えてくる白髪と染まっている髪との境目をぼかせることです。
デメリットは?
白髪染めの染料を落とすには、脱染力があるブリーチ使用が必須です。
たとえケアブリーチだとしても髪は傷むため、見た目や手触りに影響が出ることは避けられないでしょう。
《2》白髪染めを使わずに髪を染める
グレイヘアへ移行すると決めたタイミングから、白髪染めを使わないカラーを選択するのもおすすめです。
白髪染めでないと白髪は染まらないと思う人も多いですが、実際はおしゃれ染めでも色がつきます*。
*メーカーや色味にもよる
ただし染める力や安定力が弱いため、一般的に白髪染めとして活用されていません。
メリットは?
グレイヘアほど白髪の存在感が強くなく、白髪染めほどしっかり染めないので境目が気になりづらい点です。
徐々にグレイヘアへ近づくので、自分もまわりもギャップを感じづらく、受け入れやすい点もメリットといえます。
グレイヘアへ移行する際の準備段階にもおすすめです。
デメリットは?
ブリーチを使用した方法と違い、移行まで時間がかかります。
白髪染め部分をカットして、完全になくなるまではグレイヘアへの移行が厳しいため、ショートヘアでも1年半以上の期間がかかるでしょう。
《3》カラートリートメントを使う
白髪率が高い人には、カラートリートメントで薄く色づける方法も人気です。
カラートリートメントとは、トリートメントに微量の染料が含まれたアイテムのこと。
淡く色づくため白髪との差はほとんど感じられず、自然と白髪へ移行しやすいでしょう。
メリットは?
カラートリートメントのメリットは、美容院へ行く手間が省けることです。
また髪を傷めるアルカリ成分が含まれていないため、セルフカラーでも髪や頭皮への負担はほぼ心配ありません。
自分のペースで染められる点は、忙しい50代・60代にとって嬉しいポイントですよね。
デメリットは?
カラートリートメントは定着力に欠けるため、数日おきに使用しなくてはいけません。
セルフカラーの手間が増えることは、カラートリートメントを使用するうえでのデメリットといえます。
一回数分で済むものの、グレイヘアへ移行し終えるまで何度もしなくてはいけないと思うと、ストレスに感じる人もいるでしょう。
《4》ぼうし・ウィッグで隠す
ヘアカラーを行わずグレイヘアへ移行したい場合、当然ながら伸びてきた際に見た目が気になります。
髪に一切手を加えたくない人は、ぼうしやウィッグでトップを隠す方法がおすすめです。
根元がどれだけ伸びたかがわからなければ、見た目が汚く見えることも少ないでしょう。
メリットは?
この方法のメリットは、カラーにおける手間がなくなることです。
グレイヘアへ移行したい人の大半は、白髪染めにかける時間を惜しいと思っているはず。
白髪染めの手間から解放されることで、自分の時間を大切にできるでしょう。
デメリットは?
デメリットは、完全にグレイヘアになるまでは中途半端な見た目になることです。
伸びかけの状態は、手入れがされていないように見えることもあります。
グレイヘアの移行期間はどれくらい?
グレイヘアへの移行期間は、スタイルやレングスによっても異なりますが、最低でも1年はかかります。
グレイヘアへ移行する期間の目安
ショート | 約1年 |
ボブ | 約1年半 |
ミディアム | 約1年半〜2年 |
ロング | 約2年以上 |
グレイヘアへ移行する際には伸びてくる白髪に対するストレスを抑えながら、見た目の清潔感をキープすることが大切です。
おすすめは髪を耳が見えるほど短くカットし、白髪ぼかしハイライトや白髪へ淡く色づけるカラー方法を取り入れること。
ショートにして白髪染め部分の髪が早くなくなれば、グレイヘアへ到達するスピードも比例して早まります。
ただし、ライフスタイルや好みの髪型によってもおすすめの方法は変わります。
自分に合った方法がわからない人は、美容師さんに相談してみましょう。
あなたにぴったりな提案を、プロ目線からしてくれるはずですよ。
グレイヘアはいつからはじめるべき?
グレイヘアへの移行をいつからはじめるべきか、明確な基準はありません。
グレイヘアに興味があるけど「50代・60代にはまだ早いんじゃないかな…?」と心配する人も多いはず。
実際に、グレイヘアは実年齢より5〜10歳ほど上に見られる傾向があります。
見た目年齢のことやライフスタイルを考えると、早くても50代後半から60代くらいからはじめるのがおすすめ。
50代半ばまでにはじめてしまうと、見た目の違和感にショックを受けて途中で諦める人が多くなる傾向です。
50代前半はどうする?
50代前半までの年代は、グレイヘアではなく白髪ぼかしなど薄づきのカラー方法が向いているかもしれません。
完全なグレイヘアだと老けた印象になりやすいので、白髪となじむヘアカラーでストレスを軽減しながらおしゃれを楽しみましょう。
70代・80代はどうする?
70代・80代の場合は、ほぼ問題なくグレイヘアへ移行できるでしょう。
顔立ちや雰囲気が落ち着いた印象になることから、年齢との違和感が少なくかえって上品に見えるはずですよ。
【スタイル別】グレイヘアを活かしたかっこいい髪型6選
グレイヘアを活かしたかっこいい髪型を、レングス別に紹介します。
「グレイヘアになったらどんな見た目になるの?」と気になる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
グレイヘア×ベリーショート
グレイヘア×ベリーショートパーマ
白髪率70〜90%ほどのグレイヘアです。
トップから動きの出るパーマをプラスし、かっこいい見た目の髪型に仕上がっています。
グレイヘア×ベリーショート
白髪率70%ほどのグレイヘアです。
全体的にレイヤーを入れ、軽やかで清潔感あるカジュアルスタイルに。
グレイヘア×ショート
グレイヘア×ハンサムショート
白髪率70〜80%ほどのグレイヘアです。
メンズのようなすっきりシルエットで、白髪でも清潔感ある見た目に仕上がります。
グレイヘア×くびれショート
白髪率30〜50%ほどのグレイヘアです。
くせ毛を活かしパーマ風にスタイリングできるよう、表面にレイヤーを入れたスタイルにしています。
グレイヘア×ショートボブ
白髪率80%ほどのグレイヘアです。
重めのショートボブで、上品でエレガントな雰囲気に仕上がります。
グレイヘア×ひし形ボブ
白髪率90%以上のグレイヘアです。
白髪ならではの透明感を活かし、重めボブでも軽やかですっきりとした上品スタイルに。
グレイヘア移行に成功する人の共通点4つ
グレイヘアはうまくいく人ばかりでなく「おばあさんのように見える…」と感じる人もいます。
同じグレイヘアでも感じ方が変わるのは、ある条件が関係しているんです。
ここからは、グレイヘア移行に成功する人の共通点を4つ紹介します。
グレイヘア移行に成功する人の共通点4つ
- 髪が短い
- メイクやファッションを楽しめる
- 自分自身を好きになれる
- 白髪率が高い
《1》髪が短い
髪が短い人は、グレイヘアに成功しやすい傾向です。
髪が短いことでグレイヘアに成功する理由としては、見た目の清潔感が影響しています。
白髪は手入れがされていない印象を与えやすいですが、髪が短くメンテナンスされていると全体的に清潔感が出るため、移行に成功しやすいといえるでしょう。
逆にグレイヘアで髪が長いとパサつきやごわつきが目立ち、年齢より老けて見えやすいため断念する人が多いようです。
どうしても髪を短くできない場合は、髪をまとめるなどして見た目のすっきり感を表現するのがおすすめ。
《2》メイクやファッションを楽しめる
「もうおばさんだから」とメイクやファッションを適当にしてしまう方はNG。
グレイヘアが成功する人は、メイクやファッションを楽しめる人です。
グレイヘアだと黒やグレーとの相性がいまいちで、印象が暗く見えてしまいます。
メイクやファッションに色ものを取り入れて鮮やかな見た目にすると、華やかになってグレイヘアが似合いやすくなるでしょう。
《3》自分自身を好きになれる
グレイヘアの自分を嫌いではなく好きになるぞ!という気持ちがある人は、移行に成功しやすいでしょう。
グレイヘアにすると、今までの自分とは違った見た目になります。
これまでの姿を基準に、グレイヘアの自分と比較して悪いところばかりに気がつく人は、移行の途中で断念しがち。
白髪のある今の自分を「新しい自分」として受け入れる気持ちが大切です。
《4》白髪率が高い
白髪率が高く明るいグレーからホワイト系の見た目になる人は、グレイヘアに成功しやすいでしょう。
「白髪が多いと、老けやすいんじゃ?」と感じる人もいるかもしれません。
実際は、白髪の割合が多いほうが透明感が出やすく、メリットとなるケースが多いんですよ。
逆に黒髪が多いとごま塩状態になり、まだらな印象が強くなるので見た目のストレスを感じやすい傾向です。
目安として、白髪率が50%以上が理想的でしょう。
グレイヘア・白髪に関するよくある質問
グレイヘアへ移行するとなれば、さまざまな疑問や不安が出てきますよね。
グレイヘアへ移行したくても、わからないことが多すぎて断念してしまう人もいるかもしれません。
ここからは、グレイヘアや白髪に関する疑問について紹介&解説していきます。
グレイヘアになると何歳老けて見える?
グレイヘアへ移行すると、約5〜10歳ほど年上に見られる傾向です。
ただしグレイヘアへ移行する際の年齢によっては、ギャップが少ないこともあります。
50代〜60代は少し老けて見えやすいですが、70代〜80代だと白髪と顔立ちがなじみ年相応に見えるため、受け入れやすいと感じる人も多いんですよ。
グレイヘアとシルバーヘアの違いは?
グレイヘアは英語の「gray hair(=白髪)」からくる言葉です。
シルバーヘアは、髪を明るくしたうえで薄く色味をのせて作るカラーです。
日本語のグレーと似ているため混同しやすいですが、それぞれ特徴が違うのでまちがえないようにしてくださいね。
グレイヘアのメリットってなに?
グレイヘアのメリットは3つあります。
- 染める手間がなくなる
- 時間や手間から解放される
- 白髪が伸びてくるストレスがない
日常のストレスから開放されたい方に、好まれている髪型です。
グレイヘアのデメリットはある?
グレイヘアのデメリットは、以下の3つがあります。
- 老けて見えやすい
- メイク・服装に気を遣わないといけない
- 移行まで時間がかかる
すぐに髪色をチェンジできなかったり、身だしなみを意識したりしなければいけない点が、少し大変かもしれません。
そもそも白髪の原因ってなに?
白髪になる原因は、色素細胞やチロシナーゼなどが減少し、メラニンが作れなくなることで起こります。
それぞれが減る原因は完全には解明されていませんが、以下のことが影響している可能性が高いとされています。
- 遺伝
- ストレス
- 紫外線
白髪染めを続けるとどうなる?
白髪染めを続けると、カラー剤の染料により艶やかで若々しい見た目をキープできるでしょう。
一方で頭皮や髪への負担が蓄積され、抜け毛や薄毛になる可能性や、頭皮が荒れるデメリットも考えられます。
グレイヘアで見た目に自信を手に入れよう
グレイヘアは、白髪を染めずに活かすスタイルのことです。
白髪染めをするストレスや手間から解放されるメリットから、50代・60代の女性を中心に関心が高まっています。
グレイヘアは移行するまで「おばさんぽくならないかな」と不安に感じて当然です。
しかし条件が揃っていれば、自然体でエレガントな雰囲気になるためメリットも多いんですよ。
白髪染めのストレスから解放されたい人や、自然な状態を楽しみたい人はぜひ検討してみてくださいね。