留袖に合う髪型10選|マナーをおさえた正しい髪型の選び方と注意点を解説
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    留袖に合う髪型10選|マナーをおさえた正しい髪型の選び方と注意点を解説

    留袖は格式が高い種類の着物のため、髪型選びは慎重に行いたいですよね。
    できるだけ落ち着いた髪型を選んだほうがいいものの、どんな基準で選べばいいかわからない人も多いでしょう。
    そこで選び方のポイントと、おすすめの髪型を10個用意しました。
    ぜひ髪型選びの参考にしてみてください。

    留袖に似合うおすすめの髪型10選

    留袖とは、格式が高い着物です。
    髪型に関しても、礼装に合わせたものを選ぶ必要があります。

    しかし、どのような髪型を選べばいいかわからない人も少なくないでしょう。
    そこでおすすめの髪型を10個ほどまとめてみました。

    選ぶ基準としては、以下のような髪型です。

    ポイント

    • スッキリさせたアレンジ
    • 毛先で遊ぶアレンジはしない
    • 毛流れだけで個性を出す

    最低でも上記の条件を揃えた髪型を選ぶのがおすすめです。

    編集部・関
    編集部・関

    上品だと感じる髪型を選ぶのが、留袖に似合うヘア選びのコツですよ。

    留袖の定番なら夜会巻き

    夜会巻きは、留袖との組み合わせでよく見られる髪型のひとつです。
    髪をねじり上げて髪をまとめると、上品な髪型になります。

    明治時代から流行りだした髪型なだけに、歴史も長い髪型です。
    留袖との相性がいいのは、この時代背景もあるのでしょう。

    髪型を作るときに毛先をねじり上げるのですが、髪がなるべくゆるくならないようにコームで押さえながら髪を留めるのがポイントです。
    後れ毛が出ないようにすれば、スッキリとした印象になります。

    ツヤが出やすい低めお団子

    ゆるめにしないしっかり髪をまとめたお団子ヘアは、まじめで上品な雰囲気が出せる髪型です。

    お団子ヘアは、仕事やスポーツなどでも使われることが多いですよね。
    実は着物との相性がよく、低めにまとめておくと留袖にも活用できます。

    ゆるめカジュアルにまとめるお団子ヘアもありますが、ピシッとまとめることで髪のツヤが出やすくなります。
    清潔感が出て、留袖の上品さをアップさせる効果もありますよ。

    少し高めのシンプルまとめ髪

    少し高めの位置で髪をまとめてボリュームを出しておくと、クラシカルな雰囲気になります。
    50代・60代の方にもぴったりのヘアスタイルです。

    アップの技術が高い美容師さんなら、髪が短くてもすき毛などを使ってうまくボリュームもコントロールしてくれます。
    気軽に相談できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

    個性を出すならアシンメトリーのまとめ髪

    髪をまとめるときにできる毛束は、留袖であっても中央にする必要はありません。
    あえて左右どちらかに偏らせておくことで、変化や個性が出るなどのメリットがたくさんあります。

    そもそも、留袖に合う上品な髪型の種類はそこまで多くありません。
    だからこそ、アシンメトリーの髪型は個性を出したい方にはぴったりといえます。

    また、メリハリがつけやすく、小顔効果も期待できますよ。

    大きめ編み込みアップスタイル

    毛先を編み込んでおくと、ただ髪を束ねるときよりもホールド感がアップできます。
    そのため、乱れにくい髪型にしたい人におすすめです。

    留袖を着る機会は多くなく、ほとんどの場合が髪型を整えなおす時間はありません。
    だからこそ編み込みを使った髪型は重宝します。

    髪がゆるまないように、美容師さんにしっかり髪をまとめてもらいましょう。

    留袖でも使えるショートヘア

    なかにはショートヘアで、髪型選びに困っている人もいるでしょう。
    しかし留袖に合う髪型にするために、わざわざ髪を伸ばす必要はありません。

    ショートボブなどの髪が短い方は、おろしたままの状態で髪をセットしてもらいましょう。
    表面が乱れないように、スプレーなどで表面を整えてもらってください。

    ただし、髪をおろろしていいのはショートヘアだけです。
    ロングヘアで髪をおろしてしまうと、留袖の上品さが台なしになります。

    髪が長い方は、アップにしてもらうようにしてくださいね。

    夜会巻き風のまとめ髪

    留袖に限らず、着物なら夜会巻きというイメージはあると思います。
    夜会巻きは留袖にぴったりな髪型ですが、バリエーションが豊富なところも魅力のひとつです。

    夜会巻きは髪を「ねじり上げる」のがポイントですが、ねじり上げ具合で個性も出せます。
    毛束を下のほうにまとめて、夜会巻き風にした髪型はより落ち着いた印象に仕上がるでしょう。

    留袖の髪型選びに迷っている人は、参考にしてみてください。

    コンパクトな編み込みまとめ髪

    髪の毛が長い人は、毛先を編み込んだ髪型がおすすめです。

    とはいえ、編み込み部分が大きすぎると、留袖と合わないと感じる人もいるでしょう。
    そこで上品さを残すために、編み込んだ部分をコンパクトにまとめみてください。

    乱れにくさもアップするので、しっかり髪をまとめたい人におすすめです。

    和装でも似合う低めシニヨン

    毛先を下のほうにまとめた髪を「シニヨン」といいます。
    留袖にも、髪をしっかりまとめたシニヨンは相性のいい髪型です。

    髪が乱れて、毛先が出てこないようにするために、毛束付近にかんざしなどのヘアアイテムを活用しましょう。
    シンプルな髪型なので、幅広い人が挑戦できておすすめですよ。

    ボリュームを出すシニヨンアップ

    髪が長い人は、毛束をまとめて大きくするのもアリです。
    個性が出せて、おしゃれに留袖を着られます。

    ただし、黒留袖などを着るイベントのときなどは、あまり大きくしすぎないようにしましょう。
    担当美容師さんに相談しながら、奇抜になりすぎない程度に留めておくと間違いありません。

    とはいえ、豪華に見える留袖に合わせて、髪型もある程度のボリュームは必要です。
    知識が豊富な美容師さんを見つけて、留袖でもバランスが保てる髪型を提案してもらいましょう。

    留袖に似合う髪型選びのコツ

    留袖というのは、着物のなかでも特に格式高い種類とされています。
    だからこそ、どんな髪型を選んでもいいというわけではありません。

    ある程度の基準があるので注意しましょう。

    また留袖のなかでも、黒留袖から色留袖までさまざまな種類があります。
    特に黒留袖は格が高い着物となるので、結婚式などで着る機会がある人は以下の内容を参考にしてみてください。

    落ち着いた大人っぽい髪型

    格が高いとされる留袖を着るときには、髪型としては落ち着いたものを選びましょう。
    落ち着いた大人っぽい髪型とは、あまり毛先に動きがなく、髪色も黒に近いダークトーンのイメージです。

    留袖のような着物を着るときは髪をアップにしますが、毛先は見えないようにするのが基本。
    つまり後れ毛もなく、シンプルな髪型が理想です。

    ボリュームは抑えるようにし、できるだけ上品な髪型を選ぶようにしてください。
    メリハリが特に大事なので、美容師さんにしっかり相談して髪型を決めるようにしましょう。

    乱れにくい髪型

    留袖を着る機会はあまりありません。
    もともと正装という位置づけだからです。

    正装というのは、日本でいう冠婚葬祭がメインとなるでしょう。
    これらのイベントのときには、髪型を手直しするタイミングはほぼありません。

    だからこそ大事になるのが、乱れにくい髪型を選ぶかどうかです。

    毛先をまとめたときに、しっかりスプレーなどで髪を固めてもらいましょう。
    そして、ピン留めがしっかりできる美容師さんにお願いすることもポイントになります。

    どこから見てもフォルムがきれいな髪型

    留袖を着たときの髪型は、シンプルな髪型が多くなります。
    その理由は、どの角度からも見られても毛流れが綺麗で、整った印象を与えられるためです。

    留袖を着るときは、たくさんの人と話したりすれ違ったりする機会も多いはずです。
    つまり、さまざまな角度から髪型を見られます。

    そのためどこから見ても、フォルムがきれいだと感じる髪型にしておくと間違いないでしょう。

    髪型のボリュームの有無は着物のデザインで変える

    ボリュームを抑えたほうがいいと紹介しましたが、これは留袖のデザインにもよります。

    例えば豪華なデザインの留袖を着たときに、控えめでシンプルな髪型にしていると、バランスが悪く見えてしまうでしょう。
    そんなときはあえてボリュームを出して、着物のデザインに合わせるのもおすすめです。

    ただ、格式が高い留袖を着るので、後れ毛や毛先にカールを出すのはよくありません。
    適度なメリハリを出すことが留袖の髪型選びのポイントとなるので、やりすぎには注意しましょう。

    留袖を着るときの髪型選びで気をつけるべきポイント

    留袖に合う髪型にする際に、気をつけたい注意点を紹介します。
    正装として位置する着物なので、髪型としてふさわしくない一例をまとめてみました。

    ルーズにしない

    留袖の髪型選びは、上品な髪型が基本となります。
    上品な髪型というのは、後れ毛などの髪型を崩すルーズなスタイルは当てはまりません。

    できるだけシンプルなデザインを選んでおきましょう。
    清潔感をメインにして髪型を選ぶと、髪型選びで失敗しにくくなります。

    髪を盛らない

    髪を盛らないようにするのも、留袖の髪型選びの基本となります。

    ボリュームを出さないようにして、髪型の主張を減らすようにしましょう。
    留袖のデザインに合わせて豪華にするのは問題ありませんが、豪華にしすぎるのはよくありません。

    乱れたらすぐにピンで留めてカバーする

    留袖を着るときは、髪型が乱れてもセットを整えなおす時間はほぼありません。

    とはいえ、清潔感を大事にするべきなので、ちょっとしたスプレーやピンを持ち歩いておきましょう。
    ササッと手直しできるようにしておくと、ハプニングがあったときにも安心です。

    髪飾りも落ち着いたデザインを選ぶ

    留袖は落ち着いた雰囲気の着物なので、髪型も派手すぎないものを選ぶのが基本です。
    しかし、髪型がシンプルだからといって髪飾りを派手にしてしまうと、せっかくの雰囲気が台なしになってしまいます。

    例えば色が目立つ花飾りや、キラキラ光るデザインのものは控えましょう。
    フォーマルな場所でも使える、パール素材のものを選ぶと安心です。

    留袖には落ち着いた髪型がベスト!アップが上手な美容師さんにお願いしよう

    留袖は格式が高く、冠婚葬祭などの一部のタイミングで使う着物です。
    場に合った上品で落ち着いた種類を選ぶようにしましょう。

    後れ毛などの崩さない髪型と相性がいいので、美容師選びが大事になります。
    誤魔化しがきかない髪型ばかりなので、アップにする技術が高いかどうか確かめてみましょう。

    また着物の知識が豊富だと、どんなデザインの髪型がいいのか提案もしてくれます。
    留袖に似合う髪型で失敗をしたくないと感じる人が多いからこそ、美容師選びも慎重にしてくださいね。

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    text byメガネ

    美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。