ヘアカラーを始めたら、髪の毛がパサついてまとまりが悪くなった経験はありませんか?
そんな人におすすめなのがケアカラー。
髪の痛みを最小限に抑えながら染めることができるので、ブリーチのようなダメージが大きい施術とのセットにもOKです。
今回は色見本や通常のヘアカラーとの違いもまとめてみました!
ケアカラーとは?
繰り返しカラーをしていると髪のパサつきが気になるもの。
中には「ケアカラーに変えてからは髪の乾燥に悩まなくなった」という人も少なくないようですよ!
ケアカラーとは、一般的には「ヘアカラー+前処理」を組み合わせた施術のことです。
髪を染めるとどうしても髪に負担がかかってしまいますが、そのダメージを最小限に抑えながら、髪を染めるのがケアカラーです。
髪へのダメージを極力抑えながらヘアカラーを楽しみたい人に選ばれています。
ケアカラーとイルミナカラーの違い
ケアカラーとよく比較されるのがイルミナカラー。
この2つの違いとして、ケアカラーは髪ダメージを抑えるための前処理をするカラーメニューを指すのに対し、イルミナカラーとはカラー剤の名前を指します。
「イルミナカラーには髪ダメージを最小限に抑える技術が使われている」といった文脈で説明されるケースが多いこともあってか「ケアカラー=イルミナカラーのこと」と混同されやすいようです。
ケアカラーの主な特徴
ケアカラーには主に3つの特徴があります。
- カラー後もパサつきにくく、髪に艶が出やすい
- ダメージが気になる髪でもOK
- ブリーチ髪でも活用できる
ヘアカラーをしても髪が傷みにくく、乾燥で悩む人も満足しやすいのがケアカラーの大きな特徴です。
ケアカラーって具体的に何をするの?
ケアカラーでは、髪を保護するために前処理をしてからカラーリングをします。
- 残留アルカリが残らないようにする
- 髪の内側まで保護剤を浸透させる
- 髪に有害な成分を分解する薬剤を付ける など
このように髪の状態や近づけたい色に合った前処理をおこなうことで、髪をダメージから事前に守れるのがケアカラー最大の特徴といえるでしょう。
ケアカラーのメリット・デメリット
ケアカラーを使えば、きれいに髪の毛が染まるうえ、乾燥から守ることができます。
そのため、パサつきを抑えながら髪を染めたい人にはもってこいのメニューだといえるでしょう。
ケアカラーといっても、完全に痛みを防げるわけではないので、あまり効果が実感できない人もいます。
特にブリーチ剤のような髪への負担が大きい薬剤を一緒に使うと、思ったよりダメージが大きかったと感じるかもしれません。
とはいえブリーチ剤は髪の負担が大きいので、ダメージの総量を抑えられることには間違いありません。
ケアカラーのメリット
- 髪の毛が乾燥しにくくなる
- 通常のヘアカラーより色持ちがいい
- ハリやコシがでやすい
ケアカラーのデメリット
- 完全にダメージを防げるわけではない
- 施術に時間がかかる
- 料金も高くなりがち
通常のヘアカラーとケアブリーチの違い
ケアカラーの色持ち・料金・施術時間について、通常のヘアカラーと比較していきましょう。
《1》色持ちの差
具体的な日数には個人差がありますが、1日ごとに抜けていく染料の量に違いがあります。
そもそも、ヘアカラーは48時間かけて染料が髪に定着します。
この間に髪を保護できると、さらにケアカラーの色持ちのよさを実感できるようになります。
色持ちを長くするには日頃のホームケアが欠かせません。
下記の記事では、簡単な自宅ケアを紹介していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
《2》料金
料金に関しては、ケアカラーのほうが高くなります。
通常のヘアカラーに加えて、施術の工程が増えるからです。
一般的に、ヘアカラー料金の全国平均は6,000円前後といわれています。
そこに+2,000円前後が加算されるので、8,000円は超えると思っておきましょう。
ただし、これもあくまで平均の料金です。
お店の立地や材料費などの変動によって、料金が変わるケースも少なくありません。
目安として覚えておいてくださいね。
《3》施術時間
ケアカラーの種類によりますが、工程が増えるため、通常のヘアカラーよりも1時間ほど長くがかかります。
通常のヘアカラーは1.5〜2時間程度。
ケアカラーは1時間ほどプラスされるので、約3時間は見ておくと安心です。
髪の毛が長ければ長いほど、時間がかかるので注意しましょう。
ケアカラーの種類
ケアカラーといっても、使う薬剤や施術内容によって、さまざまな種類があります。
違いを知って、目的に合ったケアカラーをしてくれるメニューを探しましょう。
前処理剤による髪の保護
ケアカラーの中には、前処理剤を使ってヘアカラーのダメージを抑えてくれるものがあります。
- アミノ酸などのPPT系:たんぱく質を補充する成分
- CMC系の薬剤:髪内部の水分量を増やしてくれる成分
- 尿素系:薬剤の浸透力をアップしてくれる成分
これらはあくまで一例ですが、前処理剤といっても効果はさまざまです。
前処理剤の中には、これらの成分が複数組み合わせて配合されているものも。
担当美容師さんが、髪の毛や希望の髪色に合わせて、使い分けてくれますよ。
トリートメントとの併用
髪の保護のやり方は、前処理剤だけを使うわけではありません。
トリートメントと併用して、ヘアカラーを行うタイプもあります。
ここでいうトリートメントとは、酸性の成分を髪内部に浸透させるトリートメントです。
ヘアカラーも含めて、美容室の施術の多くは髪の毛をアルカリ性に傾かせてヘアスタイルを整えます。
しかし、残留アルカリなどによって、髪の毛がダメージを受けるケースも少なくありません。
ポイント
残留アルカリを中和しながら、髪の毛を落ち着かせてヘアカラーができる!
ヘアアイロンを使って、成分を浸透させるので、髪が広がる人には相性がいいトリートメントです。
ただし、髪の毛を染めるにはアルカリは必要不可欠。
場合によってはトリートメントの酸性が邪魔をしてしまう可能性があります。
そのため、担当美容師さんとしっかり相談しながらケアカラーをするか決めましょう。
思ったより色が入らなかったという話もあるので、要注意です。
ケアブリーチ
ケアカラーの中には、ケアブリーチといわれる種類もあります。
髪の毛を明るくしながら、色素を入れるといった一般的なヘアカラーの薬剤を使うのが一般的なケアカラーです。
それに対してケアブリーチとは、ヘアカラーの薬剤の代わりに、ブリーチ剤を使います。
ポイント
つまり極端に明るくしたい人向けのメニュー!
ブリーチ剤の多くは、髪の毛のダメージが大きいため、ケア剤として髪を保護するものをたくさん使います。
前処理剤だけでなく、施術後にしっかりトリートメントを使って保護してくれるので、ダメージを最小限に抑えつつ色を明るくできるでしょう。
ケアカラーでもダメージが出る!できるだけ傷ませない方法3つ
ケアカラーは、髪のダメージが抑えられる施術のひとつです。
しかし、ダメージがゼロになるわけではありません。
色持ちなどの問題もあるので、できる限り傷みを抑える方法を知っておきましょう。
残留アルカリが落ちるシャンプーを使う
ヘアカラーでダメージが増えてしまうのには、残留アルカリが関係しているケースがあります。
残留アルカリとは、髪の毛にアルカリが残っていて、徐々に髪が傷んでくる状態です。
もともと髪の毛は弱酸性ですが、ヘアカラーを積み重ねるごとにアルカリが残っていきます。
その結果、徐々に髪の毛がボロボロに…。
ケアカラーならダメージを抑えられますが、一般的なヘアカラーをやりすぎている人がケアカラーをしても、残留アルカリの影響を受けてしまいます。
そこで、ケアカラーをした後に、残留アルカリを落としやすいシャンプーを使いましょう。
クエン酸やアミノ酸といった酸性に近い成分が入っていると、中和されて残留アルカリを落としてくれますよ。
ただし、残留アルカリが落ちる時は、色落ちするリスクもあります。
できる限りヘアカラーの色素が定着した後に、使うようにしましょう。
シャワーの温度はぬるま湯にする
髪の毛にダメージが加わるのは、ヘアカラーなどの施術だけではありません。
シャワーの温度にも注意したほうがいいでしょう。
40度以上の水温でシャワーを使うだけで、色持ちが悪くなるといった話もあります。
それだけ、髪の毛は熱に弱いです。
シャンプーをする時に、シャワーを使う方も多いですよね?
チリも積もれば山となるという言葉があるように、シャワーはほぼ毎日使うもの。
ダメージが大きくなれば、ケアカラーの効果も落ちてしまいます。
できるだけぬるま湯を使って頭を洗うようにしてみましょう。
アウトバストリートメントは必須
髪の毛がダメージを受けるのは、乾燥してバリアの膜がない時。
そんな外部の刺激から守るためにも、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使うのがおすすめですよ。
ケアカラー後はダメージが少ないにしても、どうしても乾燥しがち。
刺激から守るために、アウトバストリートメントは用意しておいて損はありません。
- オイル:コーティングして乾燥から守ってくれるタイプ
- ミルク:保湿もコーティングも兼ね揃えたバランスタイプ
- ミスト;保湿に全振りした浸透重視のタイプ
アウトバストリートメントでも、種類はいくつか用意されています。
状態に合わせて使い分けると、より髪の毛のダメージを抑えやすくなるのでおすすめですよ。
ケアカラーしたい人におすすめの髪色5選
ケアカラーとは、ダメージを最小限に抑えながら髪を染める施術です。
ただのヘアカラーだけではダメージを受けすぎてできない色味にも、ケアカラーなら挑戦しやすくなっています。
特に発色のいい色味だと、ケアカラーの恩義を受けやすいのでおすすめですよ。
そこでどんな色味だとちょうどいいのか、写真と一緒にまとめてみました。
ダークブルー
ダークブルーにするには、ブリーチ剤が必要になります。
もともと日本人の髪色には、赤みが強く入っており、青を混ぜると違う色になってしまうからです。
つまりケアブリーチをすれば、髪の毛がきれいな状態で、ダークブルーに仕上がるわけですね。
ピンク系カラー
ピンクのヘアカラーは、トレンドにもなった流行りの髪色です。
ブリーチをしたほうが発色のいい色が出せますが、やり方によってはブリーチなしで染められます。
ツヤも出やすいので、ピンクカラーに染めたい人はケアカラーに挑戦してみましょう。
カラーシャンプーを併用すれば、色持ちを気にする人でもストレスなく楽しめますよ。
オレンジ系カラー
オレンジのケアカラーは派手そうに見えますが、肌の色と馴染みやすく扱いやすい髪色です。
極端に明るくしなければ、髪に含まれるメラニン要素との相性が良いため、ブリーチをしなくても挑戦できます。
髪質的にも、オレンジのような暖色系のカラーは再現しやすいといえるでしょう。
色のバリエーションも豊富なので、ケアカラー初心者でも挑戦しやすいですよ。
シルバー系カラー
かっこいい髪色にしたいのなら、シルバーは有力候補ですよね。
しかし、シルバーに染めるのなら、ブリーチをしないときれいな色味にはなりません。
つまり、ケアカラーした方がいいと思っておきましょう。
色が抜けていくと、シルバーの色が薄くなってしまうので、濃いシルバーを長く楽しむならカラーシャンプーでのケアが欠かせません。
黄ばみがある時は、紫色のカラーシャンプーを使ってみましょう。
ベージュ系カラー
明るい髪色に挑戦したい人なら、気軽にできる髪色がベージュです。
透明感が大事な色なのでブリーチすれば、発色しやすいでしょう。
ケアカラーを使えばツヤも出るので、希望する髪に仕上がりやすいですよ。
もちろん暗髪のベージュなら、ブリーチなしで問題ありません。
どんな人でも似合う髪色なので、ケアブリーチに初挑戦の方も試してみてください。
ケアカラーの色見本からぴったりの髪色を見つけてみて
髪を労わりながらさまざまな髪色を楽しめるケアカラー。
ブリーチやカラーを繰り返していると、髪のパサつきがどうしても気になってしまうものです。
長くカラーリングを楽しむためにも、毎回の髪ダメージを極力抑えてあげることも大切です。
ケアカラーが気になっている人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。