ヘアカラーのカウンセリングで「この髪色にするにはブリーチが2回が必要です」と言われたことはありませんか?
ブリーチの回数は、表現できるヘアカラーに大きく影響します。
本記事では「ブリーチ2回でできる髪色」「人気なトレンドカラー」を現役美容師ライターがご紹介します。
※本記事で紹介するのはあくまで一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。
明るい髪色にしたいならブリーチは2回以上必要!
美容院でのカウンセリングで、やりたい髪色の写真を見せたときに「ブリーチ2回は必要」と言われたことがありませんか?
ブリーチの回数が多いほど透明感と明るさを表現しやすくなるため、髪色によっては2回以上のブリーチが必要になることもあります。
ベースでしっかり色味を抜いて、髪ににごりのないの状態を作ることで、薄くて淡いカラーも発色のいい透明感ある仕上がりを叶えられます。
ブリーチ1回ではダメなの?
ブリーチ1回だと、深みのある鮮やかな髪色は表現可能です。
しかし、「透明感」や「明るさ」を表現したい場合は、よりベースを明るくする必要があるためブリーチが2回以上必要です。
【比較】ブリーチ回数別で「ミルクティーカラー」にするとどうなる?
「ブリーチの回数でどのように髪色が変わるの?」と疑問を抱く人もいるでしょう。
ここからは、ブリーチ1回・2回・3回ベースの髪に「ミルクティーカラー」をのせると、どのように発色が変わるかをご紹介します。
ブリーチ1回で作るミルクティカラー
ブリーチ1回では、ややオレンジの色味が残るイエローベースくらいに明るくなります。
茶味はほとんどないため、にごりのない鮮やかな色を表現可能です。
この状態のベースにミルクティーカラーをのせると、赤味の少ないブラウンベージュ系に仕上がります。
仕上がりは8〜9トーンのため明るさは控えめですが、ブリーチなしのカラーと比べると透明感とやわらかさが感じられます。
ブリーチ2回で作るミルクティーカラー
ブリーチ2回では、オレンジっぽさがほとんどないイエローベースに仕上がります。
明るさでいうと、16〜17トーンくらいです。
ブリーチ1回のときよりベースのにごりがなくなるため、透明感や明るさを表現可能になりヘアカラーの選択肢が増えます。
鮮やかな色味や中明度のヘアカラーを楽しみたいなら、ブリーチ2回は必要です。
この状態のベースにミルクティーカラーをのせると、やわらかさのある色味に仕上がります。
ベースのオレンジっぽさがなくなることで、ブリーチ1回の仕上がりよりも透明感が高まります。
ブリーチ3回で作るミルクティーカラー
ブリーチを3回すると、ベースが薄い黄色(ペールトーン)になり、ややホワイトっぽさも感じられます。
明るさでいうと、18〜19トーンです。
ここまでしっかり抜けると「抜きっぱなしブロンド」「ホワイティーカラー」の表現が可能になります。
ホワイトベースになるまで明るくなると、ほんのり色味を感じるような薄くて淡いヘアカラーを表現可能です。
クリアで透き通った質感になるため、おしゃれでこなれた雰囲気に仕上がります。
ブリーチの抜け具合には個人差がある!
ブリーチでどれくらい明るくなるのかは、個人差があります。
明るさのレベルは「ブリーチの回数」だけでなく「髪質」や「過去のカラー・パーマの施術履歴」の影響も受けやすいです。
たとえば「猫っ毛」「地毛が明るい人」などの髪が明るくなりやすい人の場合は、1回でもブリーチ2回相当の明るさになることがあります。
逆に「硬い髪」「色素が濃い髪」「赤系カラーや白髪染めなどの色が残りやすい色を繰り返していた人」は、ブリーチを2回してもオレンジっぽさが残り、あまり明るくならないことも。
本記事で紹介する「ブリーチ2回でできる髪色」には個人差があるため、あくまで目安としてとらえてくださいね。
ブリーチ2回にかかる時間
ブリーチ2回にかかる時間は、トータルで4時間ほどです。
施術にかかる時間の内訳は以下の通りです。
- ブリーチ2回:2時間半
- オンカラー:1時間半
ブリーチは放置時間が30分〜1時間と長いため、通常のヘアカラーよりも時間がかかります。
さらに「髪が長い」「色が抜けづらい髪質」の場合、より放置時間が長くなるため、施術に5時間ほどかかることもあるでしょう。
ブリーチ2回にかかる値段
ブリーチ2回の値段相場は、20,000〜25,000円です。
ただし、髪が長い場合は「ロング料金」が必要になったり、ダメージが抑えられる「ケアブリーチ」を使用した際は追加料金が発生したりする可能性があります。
通常のヘアカラーと比べると、施術1回に必要なコストが高くなるため、今後も継続できそうかよく考えてから施術してもらうことが大切です。
【カラー別】ブリーチ2回でできる髪色12選
ここからは、ブリーチ2回でできる髪色をカラー別に12スタイル紹介します。
ヘアカラー選びの参考にしてくださいね。
ブリーチ2回×ミルクティー
《ブリーチ2回》ミルクティーピンク
鮮やかな桃色を感じるミルクティーピンクです。
透明感ある明るめのミルクティーカラーに、クリーミーなピンクをプラスした髪色のため、やさしげで華やかな雰囲気に仕上がります。
フェミニンなヘアカラーが好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》ミルクティーグレージュ
ほんのりくすみを感じるミルクティーグレージュです。
やわらかな印象になるベージュに、透明感あるグレーが絶妙なバランスで混ざり、こなれ感あるおしゃれな雰囲気に仕上がります。
大人きれいなヘアカラーが好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》ミルクティーベージュ
オレンジ系のあたたかみがプラスされたミルクティーベージュです。
やや暖色寄りのミルクティーなため、フレッシュで明るい見た目に仕上がります。
オークルの肌となじみやすいため、イエベさんにもおすすめです。
ブリーチ2回×ピンク
《ブリーチ2回》ピンクベージュ
光に透けた際に、ほんのりピンクの華やかさが際立つピンクベージュです。
ピンクの割合を控えめにしているため、甘くなりすぎずソフトエレガントな雰囲気に仕上がります。
落ち着きのある大人華やかな雰囲気になりたい人におすすめです。
《ブリーチ2回》ピンクアッシュ
大人の上品さが際立つピンクアッシュです。
ピンクにアッシュのくすみをプラスして、鮮やかさを抑えることで、落ち着きのある大人な雰囲気に仕上がります。
華やかでこなれ感ある雰囲気に仕上げたい人におすすめです。
《ブリーチ2回》ピンクラベンダー
鮮やかさのあるピンクラベンダーです。
透明感あるミルキーな色味が魅力的で、おしゃれで垢抜けた雰囲気に仕上がります。
フレッシュ・フェミニンな雰囲気が好きな人におすすめです。
ブリーチ2回×シルバー
《ブリーチ2回》パールシルバー
透明感あるクールなパールシルバーです。
透き通るクリアな質感が魅力的で、上品でかっこいい雰囲気に仕上がります。
きれいめでかっこいい髪色が好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》シルバーグレー
ハイトーンなホワイトの色味が際立つシルバーグレーです。
最小限の色味で髪をホワイトっぽく見せているため、洗練されたおしゃれな雰囲気に仕上がります。
クールで大人な雰囲気が好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》シルバーブルー
ほんのり青みを感じるシルバーブルーです。
クールなシルバーに、落ち着きのあるシックな青みを混ぜることで、洗練されたおしゃれな雰囲気に仕上がります。
クールかつアンニュイな雰囲気が好きな人におすすめです。
ブリーチ2回×グレージュ
《ブリーチ2回》ホワイトグレージュ
淡い色味のホワイトグレージュです。
色味を最小限に抑えて明るく仕上げることで、こなれ感のある見た目になります。
大人上品な髪色が好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》ラベンダーグレージュ
ほんのり紫っぽさを感じるラベンダーグレージュです。
ラベンダーの深みのあるシックな色合いが、落ち着きのあるシックな雰囲気に仕上げます。
抜け感のあるきれいな髪色が好きな人におすすめです。
《ブリーチ2回》ベージュ強めのグレージュ
ベージュのあたたかみを感じるグレージュです。
くすみを控えめにすることで、ベージュのやわらかさを引き出した、やさしい雰囲気に仕上がります。
こなれ感のあるイメージになりたい人におすすめです。
ブリーチ2回した髪に黒染めしたら色落ちする?
ブリーチ2回の髪に黒染めをすると、2週間〜1ヶ月ほどで色落ちします。
色落ちしても元の金髪に戻ることはありませんが、明るいブラウン・ベージュくらいの色になるでしょう。
黒髪の状態をキープしたい人は、完全に色落ちする前に、再度黒染めすることが大切です。
何度も繰り返し染めることで、染料が定着しやすくなり色落ちしづらくなります。
ブリーチ2回の髪色を長く楽しむためのヘアケア方法
ブリーチを2回おこなった際に、気になるのは色落ちですよね。
色落ちを防ぐには、日々のヘアケア方法が重要です。
ここからは、ブリーチ2回の髪色を長くキープするためのヘアケア方法について解説します。
《1》カラーシャンプーを使用する
色落ちを防ぐには、カラーシャンプーを使用しましょう。
カラーシャンプーは、ダメージなく髪に色味を補充できるアイテムです。
ブリーチした髪に使用すると「色落ちの抑制」「色落ちした髪への色味補充」などの効果があります。
黄ばみをなくしたいなら「ムラサキシャンプー」グレーっぽさをキープしたいなら「アッシュシャンプー」など、目的に応じた色味を選びましょう。
《2》高温のヘアアイロンは使用しない
高温のヘアアイロンを使用すると、カラー色素の水分が蒸発してしまうため色落ちが早くなります。
特に、ブリーチ2回で作る髪色は薄い色素をメインに使用するため、より色落ちしやすいです。
「なるべく色持ちをよくしたい人」は、ヘアアイロンの温度を140〜160℃前後に設定してから使うようにしましょう。
《3》洗浄力がやさしいシャンプーを使う
洗浄力が強いシャンプーは、染料成分ごと落としてしまいます。
またブリーチ2回の髪の場合、乾燥が進んでいるため、強い洗浄力のシャンプーだと「パサつき」「ごわつき」が気になることも。
色持ちや髪のダメージをケアするためにも、自分の頭皮や髪質に合ったやさしいシャンプーを選びましょう。
《4》なるべく早めに乾かす
髪が濡れていると、キューティクルが開きっぱなしの状態になるため、染料の成分が流れ出やすくなります。
染料が抜け出やすい状態を続けると色落ちのリスクが高まるため、お風呂からあがったらすぐに髪を乾かしましょう。
ブリーチ2回で透明感ある艶髪を楽しもう♡
ブリーチ2回で作る髪色は、ブリーチ1回でできるヘアカラーと比べると透明感や鮮やかさがより高まります。
明るさと淡い色味を感じる髪色で、おしゃれなヘアカラーを楽しみましょう。