季節の変わり目は肌トラブルが起こりやすいといわれています。
その理由は、肌のバリア機能が低下してしまうから。
今回は、バリア機能を整えて美肌を守るための習慣&ケア方法を詳しく解説します◎
繰り返す肌荒れは「バリア機能の低下」が原因?
季節の変わり目や日々のストレスで、肌トラブルが起こりやすくなっていませんか?
その原因は、肌の「バリア機能」の低下にあるかもしれません。
バリア機能が低下すると、外部刺激の影響を受けやすくなり、肌内部の水分も失われがちになります。
その結果、「良いスキンケアを使っても効果を感じにくい」「肌荒れがなかなか落ち着かない」といった悩みに繋がることも。
この記事では、肌のバリア機能が乱れる原因と、その働きをサポートするための具体的なケア方法をわかりやすく解説します。
日々の習慣を見直して、ゆらぎにくい健やかな肌を目指しましょう。
肌のごわつきや乾燥に悩んでいる人は特に必見です。
まず知っておきたい!「肌のバリア機能」とは?
バリア機能とは、体の内側と外界の間にある最前線の防御システムのこと。
肌のバリア機能を担っているのは、表皮の一番外側にある“角層(角質層)”です。
この角層は、数十〜数百枚の角質細胞と、それをつなぐ細胞間脂質(主にセラミドや脂質)、さらには肌の水分を保持する天然保湿因子(NMF)がバランスよく整って構成されています。
バリア機能を構成する3つの要素
- 角質細胞:防御の「壁」のような役割。刺激を跳ね返す役割を持っている
- 細胞間脂質:セラミドなどが“レンガとセメント”のように細胞をつなぎ水分を留める働きがある
- NMF:天然の保湿成分で肌にうるおいと柔軟性をもたらす役割がある
これらがバランスよく働くことで肌は水分を保ちながら外部刺激から守られ、美肌状態を保つことができるのです。
肌バリア機能が低下するとどうなる?
バリア機能が低下すると、肌はいわば“穴の開いた防壁”のような状態になります。
その結果、以下のようなトラブルが現れやすくなるんです。
- 乾燥・ごわつき:肌内部の水分が逃げ、水分保持力が低下
- 赤み・かゆみ・ひりつき:外部刺激が入り込みやすくなり、敏感反応が出やすくなる
- ニキビ・吹き出物:バリア機能が弱まると雑菌が侵入しやすく、炎症が起こりやすくなる
- メイクのりが悪くなる:肌の表面がデコボコすると、ファンデーションがムラになりやすくなる
- ひび割れ・ゴワゴワ感:乾燥が進むと肌表面のキメが乱れ、皮むけや痛みを感じる原因になる
こうしたサインが見られるとき、肌の健康状態は決して良いとはいえません。
バリア機能が低下したままでは、肌トラブルを防いだり、健やかな状態を保ったりするのが難しくなります。
美肌を目指すためには、まずバリア機能を整えるケアが不可欠です。
肌バリア機能が揺らぐ原因
肌のバリア機能が揺らぐ原因は大きく分けて3つあります。
日々の生活習慣や誤ったスキンケアなどが影響している場合も多いので、ここで一度振り返ってみましょう。
間違った洗顔・クレンジング
肌バリアを支える角層には皮脂やNMF(天然保湿因子)といったうるおい成分があり、これらは肌の水分をキープする重要な役割を持っています。
洗顔料やクレンジング剤の選び方や使い方を誤ると、肌にとって必要な角質を奪ってしまうので注意しましょう。
洗浄力が過度に強い石鹸を使ったり、泡パックを長時間行ったりするのは絶対にNG。
熱すぎるお湯での洗顔や擦りすぎなども角層にダメージを与え、バリア機能を損なう原因になります。
特に乾燥肌・敏感肌の方は角層がもともと薄く刺激に弱いため、より注意が必要です。
生活習慣の乱れ
毎日の生活リズムや食生活、ストレス管理も肌バリアに大きな影響を与えます。
まず、十分な睡眠が取れないと、肌の生まれ変わりであるターンオーバーのリズムが乱れがちになります。
肌の健やかな再生が妨げられ、乾燥や赤み・かゆみといった肌トラブルを引き起こす原因になるので注意しましょう。
栄養バランスの偏りも肌のバリア機能を低下させる原因のひとつ。
特にビタミンA・C・E、オメガ3脂肪酸などが不足すると、角層の構成要素である細胞膜を支える成分が減少し、バリア機能が弱まります。
さらに、ホルモンバランスの乱れを招くストレスや過労は、皮脂分泌の過不足や炎症の悪化に繋がりやすく、バリア機能の低下を加速させてしまいます。
季節・環境の変化
外的環境の変化も、肌バリア機能が揺らぐ大きな原因です。
春先の花粉や黄砂、夏の強い紫外線、秋の乾燥や冷風、冬の低温・低湿といった気候変化は、角層に直接ストレスを与えます。
特に室内のエアコンや暖房による乾燥環境は、肌の水分を急激に奪い、角層のひび割れや毛羽立ちを起こしやすくするので注意が必要です。
また、大気汚染やPM2.5などの微粒子は肌についたまま蓄積して刺激となり、肌の免疫反応を高めてバリアを弱める原因になってしまいます。
これらのダメージが続くと、バリア機能の働きが追いつかず、慢性的に低下した状態を招くことも。
季節や環境によってスキンケアや生活習慣を調整する柔軟性が、バリア機能の維持に重要といえるでしょう◎
肌バリア機能を守るための習慣
肌のバリア機能を守るためには、日々の習慣を見直すところから始めましょう。
押さえておきたいポイントは、全部で4つです◎
《1》洗顔・クレンジングの見直し
バリア機能を整える第一歩は、毎日の洗顔やクレンジング方法にあります。
ゴシゴシ洗わず、泡で優しくすべらせることが基本です。
洗顔料は洗浄力が強いものではなく、低刺激・低界面活性剤・弱酸性タイプがおすすめ!
クレンジング後のすすぎも温度が高すぎると油分が奪われる原因となるため、ぬるま湯(32〜34℃)に設定しましょう。
洗顔時間は30秒〜1分程度に留め、肌に必要な油分をできるだけ残すことが大切です。
《2》しっかり保湿する
洗顔後、角層は空気に触れてすぐに乾いてしまうため、できるだけ早く(1〜3分以内)保湿を行い、水分の蒸発を防ぎましょう。
最初に化粧水、次に乳液や美容液、最後にクリームやオイルで重ね塗りを行い、しっかりと保湿膜を張るのも忘れずに!
特に、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン・スクワランなどの保湿成分が含まれたアイテムを選ぶと、角層に水分を閉じ込めやすくなります。
保湿は「表面にぬる」だけでなく、角層に浸透して保持させることが狙いです。
顔だけでなく、首元やデコルテまでしっかり塗布して乾燥対策を徹底しましょう。
《3》生活リズムを整える
肌にとっての一番の修復時間は深夜(22〜2時)ともいわれています。
このゴールデンタイムに熟睡するために、就寝の2時間前には食事やスマホ・PCの使用を控えるなどの工夫が必要です。
また、バランスの良い食事も肌のバリア機能を整えるには不可欠です。
特に脂質(オメガ3)、ビタミンA・E・C、ミネラル、食物繊維などを意識して取り入れることで、細胞膜や細胞間脂質の構築がサポートされます。
軽い運動・趣味時間などのストレス対策も取り入れ、ホルモンバランスを整えることも併せて意識すると良いでしょう!
《4》紫外線対策を習慣に
紫外線は肌のバリア機能にダメージを与える大敵!
日差しがない曇りの日や室内でも、紫外線は肌に到達します。
SPF20〜30の日焼け止めを毎日使用し、2〜3時間を目安にこまめに塗り直すことが必要です。
屋外で長時間過ごす場合は、SPF50の日焼け止めがおすすめですよ。
加えて、帽子や日傘、UVカット効果のある衣類も併用すれば、よりしっかり紫外線をガードできます。
室内UV(窓ガラス越しに入る紫外線)や反射光にも対応するため、目や首元にも忘れずにUVケアを行うよう習慣化しましょう。
+αで取り入れたいスペシャルケア
日々のスキンケアや生活習慣の見直しと並行して、肌バリア機能を「さらにサポートする」ためのスペシャルケアを取り入れるのもおすすめです。
ここでは、エステやクリニックなどで受けられる美容施術のなかから、バリア機能のサポートに役立つ代表的なものをご紹介します。
エステトリートメント
サロンで受けられるフェイシャルトリートメントは、肌表面の乾燥やごわつきに直接アプローチできる施術のひとつ。
保湿パックやハンドマッサージで角層にうるおいを届けながら血流を促進し、肌の代謝をサポートします。
バリア機能が低下しがちな乾燥肌・敏感肌さんは「ゆらぎ肌」「セラミド補給」などに特化したトリートメントがおすすめ!
エステサロンでは肌の状態に合わせて使用する美容液やマスクを調整してもらえるため、セルフケアではカバーしきれない部分に丁寧にアプローチできます。
定期的に施術を受けることで、バリア機能が健やかな状態に整い、安定しやすくなるでしょう。
イオン導入・超音波導入
「保湿ケアをしているのに、なかなかうるおいが持続しない……」という人には、イオン導入や超音波導入といった美容成分を肌の奥(角層)に届ける施術がおすすめです。
微弱な電流や超音波の力を使って、通常のスキンケアでは浸透しにくいセラミド・ヒアルロン酸・ビタミンCなどの成分を角層まで届けます。
バリア機能のサポートでは、水分保持力のある保湿成分や抗酸化成分を効果的に補うのが大切です。
導入後は肌のうるおいが長持ちしやすくなり、乾燥による赤みやかゆみの予防にもつながります。
痛みやダウンタイムがほとんどなく、敏感肌の方でも比較的受けやすいのも魅力でしょう。
医療機関での導入治療
より専門的なケアを希望する人や「セルフケアでは限界を感じている」という人は、美容皮膚科やクリニックでの導入治療を検討するのも一つの方法です。
医療機関では、乾燥肌や敏感肌の状態に合わせた美容成分の導入や、肌の調子を整えるピーリングなどを受けることができます。
医師が肌の状態を細かく確認した上で、適した施術を提案してもらえるのが大きなメリットです。
バリア機能が著しく低下している場合でも、健やかな状態へ導くきっかけとなるかもしれません。
肌のバリア機能に関するFAQ
最後に、肌バリア機能のケアに関するFAQをまとめました。
気になる項目があればこちらの回答を参考にしてくださいね!
肌バリア機能は年齢とともに低下しますか?
肌のバリア機能は、年齢を重ねるにつれて少しずつ低下していきます。
ターンオーバーの周期が乱れたり、水分保持力が落ちたりすることで、肌が乾燥しやすく刺激に弱い状態になりがちです。
年齢に応じた保湿ケアや紫外線対策を意識することで、バリア機能をサポートできますよ◎
敏感肌=バリア機能が弱いということ?
敏感肌の多くは、肌のバリア機能が低下している状態といえます。
乾燥や紫外線、摩擦などの外的刺激に反応しやすくなるのは、肌を守る力が弱まっているサインです。
バリア機能を整えるためには、保湿を徹底することはもちろん、低刺激のスキンケアや洗顔方法の見直しも効果的でしょう◎
低下した肌バリア機能は元に戻りますか?
肌のバリア機能は、丁寧なスキンケアと生活習慣の見直しによって、その働きをサポートし、整えていくことができます。
急激な変化を期待するのではなく、肌のリズムに合わせてじっくりとケアを続けることが大切です。
十分な保湿・栄養バランスの整った食事・質のよい睡眠を心がけて、肌の土台を育てていきましょう◎
メイクはバリア機能に影響しますか?
メイクそのものがバリア機能を低下させるわけではありませんが、長時間のメイクや落とし方によっては肌に負担がかかることがあります。
濃いメイクを落とそうとして洗浄力の強いクレンジング剤を使うのは、少し危険です。
肌にやさしい成分のベースメイクや摩擦の少ないオフ方法を選び、メイクによる肌への負担を抑えましょう◎
肌のバリア機能を整えてトラブルを回避しよう!
バリア機能は、乾燥や摩擦、紫外線、ストレスなどで低下しやすいもの。
その一方で、丁寧なケアと生活習慣の見直しによって、健やかな状態を保とうとする力を持っています。
バリア機能を整えるには、まずクレンジングや保湿、睡眠、食事、紫外線対策といった日々の習慣を見直すことから始めましょう。
一度にすべてを完璧にこなすのではなく、できることから継続するのが、健やかなバリア機能を育むカギです◎
※本記事で紹介する施術事例は一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。

