ブリーチありならではの髪色は鮮やかで繊細。憧れのハイトーンも叶いますが、なんだか勇気がいりますよね。後悔せずにブリーチを楽しむには、メリットだけでなくデメリット知っておくことが大切です。今回はブリーチありで作るデザインを多数ピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
※希望のヘアカラーにならない可能性があります。担当の美容師と相談のうえ、髪色を決めることをおすすめします。
そもそもブリーチって何?
ブリーチとは、薬剤を使って髪の色素を分解し、明るくすること。
ブリーチは回数や放置時間によって「黒→茶→オレンジ→黄色」の順で色が抜けて明るくなります。明るくすることで、ヘアカラーだけでは叶えられなかったハイトーンカラーを楽しめるように!
ハイトーンカラーだけでなく「透明感が欲しい」「鮮やかな色味にしたい」といったときにもブリーチはぴったりです◎
ブリーチとヘアカラーの違いって?
ブリーチは色素を抜いて髪色を明るくすることです。一方でヘアカラーは、色素を入れて髪を染めることを指します。
ヘアカラーだけでは表現できる色味に限界があるため、ハイトーンカラーや個性的なヘアカラーをしたいときには、ブリーチが必要になるケースが多いです。
抜きっぱなしのブロンドなどを除き、多くの人がブリーチ後にヘアカラーを重ねます。ブリーチをすれば色が入りやすくなり、より鮮やかにカラー剤本来の発色を楽しめるようになりますよ!
ブリーチは理想のヘアカラーを表現するための土台作りだといえるでしょう。
ブリーチの3大メリット
1. 鮮やかな発色を楽しめる
ブリーチの説明をするとき、よく例えられるのが「画用紙」。黒い画用紙に絵の具で描いてもきれいな発色になりませんが、白い画用紙なら発色が鮮やかです。
同様にブリーチで色素を抜いた髪も明るければ明るいほど、カラー剤本来の発色を表現しやすくなります。ビビットなヘアカラーや、日本人の髪質的に染まりにくい寒色系も楽しめますよ。
2. 繊細なカラーを表現できる
透明感カラーや、絶妙なニュアンスカラーをブリーチなしで表現するのは難しいものです。
高発色や透明感を得意とするカラー剤もありますが、ブリーチをすれば色味の表現力が大幅にアップ!ヘアカラーでは表現しきれなかった繊細な色味が出しやすくなります。
人気のアッシュもブリーチで髪の赤味を打ち消せば、独特のくすみ感と透明感を楽しめますよ◎
3. ハイトーンカラーができる
ブリーチなら、ヘアカラー以上に明るくすることができます。
ハイトーンカラーや、透明感をしっかりと感じられるカラーにしたいならブリーチは必須!「大胆に髪色を変えたい」「黒髪から明るい色にしたい」という願いを叶えられるのも、ブリーチならではといえるでしょう。
ブリーチのデメリット
理想の髪色を叶えられるブリーチですが、引き換えにデメリットもあります。ブリーチで後悔しないためにも、デメリットを把握しておきましょう。
髪や頭皮へのダメージがある
メーカーの技術開発でブリーチ剤は進歩していますが、ダメージゼロではありません。
ブリーチは髪表面のキューティクルを開き、メラニンと呼ばれる髪色を決める色素を分解して脱色します。髪の主成分を保護するキューティクルを開いてしまうので、髪内部にも負担がかかることに。
また、本来の髪色を脱色できるほどの力を持つ薬剤なので、頭皮に刺激を感じる人も少なくありません。
ブリーチを初めてする人は必ずパッチテストを行ってください。薬剤との相性を事前にチェックして、トラブルを最小限に抑えられるようにしておきましょう。
肌が弱い人や過去にヘアカラーで頭皮に違和感があった人は、事前に伝えておくと刺激が少ないケアブリーチを使って施術してくれるところもあります。
施術中、ヒリヒリとした痛みやかゆみなどの異常を感じたら、我慢せず美容師に相談しましょう。
色落ちが早い
ブリーチによって髪の保護成分であるキューティクルを開くことで、ヘアカラーの発色は良くなります。しかし、ヘアカラーだけで染めるより薬剤が強いことも多く、髪へのダメージが大きくなりがちに。
キューティクルがダメージを受けていると、カラー成分をキープする力が薄れてしまうため色落ちも早くなってしまいます。
少しでも色持ちを良くしたい人は下記にコツをまとめているので、参考にしてみてくださいね!
- 色持ちのいい暖色系カラーにする
- 濃いめに色を入れる
- カラーシャンプーを使う
- ホームケアを丁寧に行う
デメリットである色落ちの早さですが、合わせるヘアカラーによっては色落ちの変化がきれいなカラーもあります。ブリーチありなら色の変化が大きいので、染めたてはもちろん、色落ち後も長く楽しめますよ。
元の髪色に戻しづらい
ブリーチで抜いた色素を元に戻すことは困難です。
ブリーチをするとベースの髪色が明るくなるので、ヘアカラーで黒に染め直しても徐々に色落ちしてきます。バージン毛が伸びてくるとブリーチ箇所との境目が目立つため、メンテナンスを繰り返す必要があるのです。
メンテナンスでは、ブリーチ毛とバージン毛では色の入り方が変わるため、高い技術が求められることを知っておきましょう。
縮毛矯正やパーマと相性が良くない
縮毛矯正やパーマは薬剤が強く、髪への負担が大きい施術です。ブリーチと合わせると過度のダメージを与えてしまうことに。
髪質によっては髪が広がったり扱いづらくなったりする可能性があります。
後悔せずにブリーチを楽しむには
全頭ブリーチは思っている以上にイメージが変わってしまうことがあります。
初めてでイメージが掴みづらい人は、インナーカラーやイヤリングカラーなど狭い範囲でブリーチを楽しんでみるのがおすすめ◎
後悔せず理想のヘアカラーを叶えるには、本当にブリーチが必要か見極めましょう。
担当美容師の技術や見極め次第で、仕上がりは大きく変わります。カウンセリング時には、なりたいイメージ写真・苦手なイメージ写真を数枚ずつ用意しておくと美容師と仕上がりイメージのずれが起きにくくなりますよ。
また、「透明感が欲しい」「色持ちをよくすることが優先」などの細かい希望も伝えるようにしましょう。
ブリーチありで作るデザインの種類
ブリーチありならではのデザインを紹介します。ブリーチしてみたいけれど、どんなデザインにするか悩んでいる人は要チェックです!
ダブルカラー
名前の通り、2段階でカラーリングする「ダブルカラー」。
ブリーチで1度色素を抜いたあと、ヘアカラーで染める方法です。ブリーチありなら、赤味の強い髪質や黒髪からでも透明感や豊かな発色を楽しめます。
顔周りレイヤーで今っぽピンク
ニュアンス感たっぷりのハイトーンピンクは、華やかな発色でブリーチありならではです。
「ピンク系は派手になりすぎそう」という人は、ベージュやブラウンと組み合わせるのがおすすめ◎
大人っぽく落ち着いた印象に仕上がりますよ。
肌なじみのいいオレンジベージュ
切りっぱなしボブと好相性の鮮やかなオレンジベージュ。
ツヤ感たっぷりに仕上がり、肌なじみがよく多くの人に似合わせしやすいヘアカラーです。
ブリーチすることで、オレンジの発色をしっかり感じられます。
イヤリングカラー
耳周りの髪だけをポイントとして、ベースとは違う色にカラーリングする「イヤリングカラー」。
ブリーチする範囲が狭いので、ブリーチ初心者でもトライしやすいデザインです◎ベースの髪色とイヤリングカラーの組み合わせ方次第で、目立たせることもさり気なく楽しむこともできますよ!
チャレンジしやすいチラ見せピンク
イヤリングカラーのなかでも人気が高いピンク系。
黒髪ベースにハイトーンピンクのイヤリングカラーなら、コントラストが効いてほどよいアクセントになります。
ストレートヘアだけでなく、巻き髪やレイヤーカットと組み合わせると違った印象を楽しめます!
ほどよい抜け感ベージュ
さり気ないおしゃれを楽しみたいなら、ベースと同系色でトーンを明るくしたイヤリングカラーが断然おすすめ◎
外ハネワンカールのシンプルヘアに、こなれ感をプラスできます。
おしゃれヘアカラーの定番となったミルクティーベージュで、絶妙なくすみと明るさを出すにはブリーチが必須です。
インナーカラー
「インナーカラー」は、髪の内側だけをベースとは異なる色で染めるデザインです。
範囲は自由度が高く、髪をかき上げたときやヘアアレンジでインナーカラーをアクセントとして楽しめます。全頭ブリーチに抵抗がある人や、髪へのダメージを抑えながらハイトーンに挑戦してみたい人におすすめです◎
肌なじみのホワイトベージュインナーカラー
落ち着きのある暗めブラウンに、ハイトーンのホワイトベージュのインナーカラーが映えるスタイルです。
顔周りレイヤーはレングスを変えなくてもイメージチェンジが叶うトレンドヘア。
インナーカラーで顔周りが一層華やかになります◎
モードにキマる黒髪×インナーカラーピンク
プツンとした切りっぱなしボブに、広範囲で入れたインナーカラーは個性的な仕上がりに。
黒髪とハイトーンピンクのコントラストで周囲の注目を集められそう!
イメージをガラッと変えたい人にぴったりです。
裾カラー
ベースとは異なる色を毛先全体に入れる「裾カラー」は、高いデザイン性が魅力です。
ブリーチ範囲が毛先のみなので、思い切ったカラーにも挑戦しやすく、ヘアアレンジなしでも華やかな仕上がりに!ダメージが気になったときや、飽きてヘアチェンジしたいときに気軽にカットできるのも裾カラーのメリットだといえます。
根元にはブリーチを使用しないので、頭皮への刺激が心配な人でもトライしやすいデザインです。
ナチュラルな抜け感が出るベージュ
セミロングの毛先にほんのり入れたハイトーンのベージュは、大人可愛いワンポイントに。
ブラウンやベージュのベースと相性が良く、デザイン性がありながら上品に仕上がります。
まとめ髪にしてもアクセントになり、ヘアレンジが好きな人にもおすすめです◎
印象に残るレッドオレンジの裾カラー
黒髪を華やかに格上げするビビットカラーは、ブリーチありだからこそできる鮮やかさです。
メリハリが効いていますが、意外にも黒髪や茶髪と好相性な赤系カラー。
もともと赤味が強い傾向にある日本人の髪質と馴染みやすいので、奇抜になりすぎないのがポイントです◎
ハイライト
ベースよりも明るいヘアカラーを筋状に入れる「ハイライト」は陰影ができるので、髪に立体感が生まれます。
ストレートヘアにも動きがでるため、ヘアスタイルを変えなくてもイメージチェンジできますよ。根元が伸びてきても目立ちにくく、ブリーチも部分的なのでダメージを抑えながらトーンアップが叶います◎
ナチュラルな極細ハイライト
極細で入れるハイライトは、ナチュラルな仕上がりが魅力的。
落ち着いた色味でありながら、透明感と動きが感じられます。
極細ハイライトは筋感がベースに溶け込むので、ブリーチのダメージは少なく明るめカラーを表現できます。
くびれショートをより洗練させるハイライト
頭の形をきれいに見せられるくびれショートは、ハイライトと組み合わせると、立体感がプラスされ柔らかい印象に。
ハイライトを際立たせたいときは、コントラストを付け太めのハイライトを入れましょう。
ナチュラルに取り入れたいときは、コントラストを控えめで細いハイライトにすると、ベースに馴染みやすくなります。
バレイヤージュ
「バレイヤージュ」はハイライトとグラデーションを組み合わせたような仕上がりになります。
トップは暗めで毛先にかけて明るくなるので、根本が伸びても目立ちにくいのが特徴です。頻繁に美容室に通えない人におすすめのデザインで、1度のヘアカラーで長く楽しめます!
ニュアンスピンクのバレイヤージュ
ニュアンスが絶妙なハイトーンピンクは、ボリュームのあるロングヘアを軽やかに見せられます。
バレイヤージュは巻き髪だと立体感がありエアリーな仕上がりを楽しめ、ストレートならスタイリッシュなこなれ感が演出できますよ◎
ボブを格上げするシャドールーツ
ブリーチで全頭をトーンアップしてから根元を暗くして立体感を生み出すシャドールーツ。
全頭ブリーチしているので、赤味を消した透明感を全体に出しやすいのがメリットです。
ボブに奥行きが加わり、ハイトーンでも根元が暗いので似合わせしやすいデザインです。
グラデーションカラー
根本から毛先に向かって徐々に色合いを変化させる「グラデーションカラー」。
根元は地毛に近い暗めカラーにすれば違和感なく似合わせしやすいので、毛先は大胆なカラーでも挑戦しやすいのがメリットです◎
ロングヘアを活かしたグラデーションカラー
ロングヘアだからできる広範囲のグラデーションカラー。
徐々に地毛に馴染ませているので、裾カラーよりナチュラルに仕上がります。
ハイトーンベージュも根元暗めのグラデーションカラーなら、ブリーチが初めての人も挑戦しやすくおすすめです。
きゅんとする高発色ラズベリーピンクのグラデーションカラー
ブリーチありで作るラズベリーピンクは鮮やかですが、落ち着いた色味で艶感たっぷりの仕上がりに。
派手さを抑えながらも、周りに差を付けられるデザインです。
アンブレラカラー
個性的な仕上がりが人気の「アンブレラカラー」の特徴は、インナーカラーとは反対に髪表面を明るいカラーにすること。
髪表面のヘアカラーを引き立てながら、全頭ブリーチよりも少ない範囲のブリーチでハイトーンを楽しめます◎ボブや今季トレンドのレイヤースタイルと相性がよく、個性あふれる仕上がりも叶いますよ。
視線ひとりじめのバイカラー
「せっかくブリーチするなら周りと被らないデザインに挑戦したい!」という人におすすめのアンブレラカラー。
黒髪に重ねたピンクベージュはパキッとしたメリハリがあり、個性的な仕上がりに。
ピンクベージュは色落ちがきれいなので、次のヘアカラーにも影響しにくいというメリットもあります◎
奇抜すぎない大人っぽアンブレラカラー
個性的な印象が強いアンブレラカラーも色味を選べば、大人っぽく楽しめます。
シンプルなきりっぱなしボブにグレージュのアンブレラカラーを合わせることで、クールでおしゃれな雰囲気になりますよ。
ブリーチでおしゃれの幅の広げてみよう!
ブリーチの基礎知識から、ブリーチありだからこそできるデザインをたっぷりとご紹介しました。理想のヘアカラーを叶えて、おしゃれを存分に楽しんでくださいね!