ヘアカラーを楽しむ若者を中心に、人気を集めるアルティストカラー。
ほかのヘアカラーブランドと比べ、アルティストカラーにはどんな特徴やメリットがあるのでしょうか?
今回は、アルティストカラーについて徹底解説します!
「白髪は染まるの?」「どんな色味になるの?」などの気になる疑問も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
※本記事で紹介するのはあくまで一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。
アルティストカラーとは
アルティストカラーとは、「資生堂プロフェッショナル」から販売されているヘアカラー剤のことです。
資生堂独自の新しい技術を搭載したヘアカラー剤で、サロンで染めた美しい髪色を長く楽しめるよう工夫されています。
全部で9種類の色味があるので、自分らしいヘアカラーを楽しめるはず!
アルティストカラーには、髪へのダメージ・発色の鮮やかさなど、ほかのヘアカラー剤にはない特徴が大きく分けて5つあるんですよ。
ここからは、アルティストカラーの特徴を5つ解説していきます。
アルティストカラーの特徴5つ
- アルカリ配合量が少ない
- タンパク変性を抑制できる
- ヘアカラー成分を効率よく届けられる
- 髪の表面をコーティングし髪色をキープ
- アンダートーンをコントロール
特徴《1》アルカリ配合量が少ない
ヘアカラー剤には、アルカリ剤・染料・過酸化水素という成分が含まれています。
これらの成分には、
- 髪に薬剤を浸透させる
- 髪を脱色して明るくする
- 髪に色をつける
上記3つの作用があり、髪の色を変えるサポートをしてくれます。
アルカリ剤は、薬剤の浸透と脱色に作用する成分です。
配合量が多いと暗い髪をしっかり明るくできますが、同時に髪のダメージにもつながります。
明るくできるとヘアカラーの発色はよくなりますが、髪の傷みが蓄積されれば美しい仕上がりとはかけ離れてしまいますよね。
アルティストカラーは高発色、髪の傷みの原因となるアルカリ配合量を抑えています。
ヘアカラーを繰り返していても、ツヤのあるきれいな髪を楽しめるメリットがあるんですよ。
特徴《2》タンパク変性を抑制できる
アルティスとカラーは「スムースケアテクノロジー」という、独自の技術を取り入れています。
スムースケアテクノロジーとは、髪の中心で起こるタンパク変性を抑制し、ヘアカラーによる傷みを起こりづらくする技術のこと。
そもそも「タンパク変性」とは、薬剤や温度の変化により、髪内部の状態が変わってしまう現象のことです。
タンパク変性が起こった髪は、硬い・ごわつく・ザラザラとするといった状態になってしまいます。
アルティストカラーでは、タンパク変性が起こらないよう、髪の中心部の状態を守る成分を配合しています。
ヘアカラーを繰り返しても手触りが悪くならず、髪の強度を守って切れ毛や枝毛も抑制してくれるんですよ。
特徴《3》ヘアカラー成分を効率よく届けられる
特徴《1》で解説したように、アルティストカラーはダメージの原因となるアルカリ剤の配合量を抑えています。
ダメージが抑えられると聞くとメリットに感じますが、一般的にはアルカリの量が少ないと明るさや色の鮮やかさが劣るデメリットも。
しかし、アルティストカラーは独自技術「マイクロオイルイン処方」で、少ないアルカリを効率よく髪の深部まで届けることが可能に。
少ないアルカリ量でもしっかり髪を明るくできるため、ダメージを抑えながら美しい発色を叶えられます。
特徴《4》髪の表面をコーティングし髪色をキープ
ヘアカラーをしたあと、なるべく染めたての色味を長く楽しみたいですよね。
アルティストカラーの独自技術「ラスティングプロテクションベール」では、髪表面をコーティングすることで発色の持続をサポートします。
ヘアカラー剤を閉じ込めるように作用するので、ツヤのある美しい発色をキープしやすくなるんですよ。
特徴《5》アンダートーンをコントロール
アルティストカラーは、ニュートラルグレーをベースにしたヘアカラー剤です。
日本人の髪は赤みやオレンジ系の黄みが出やすく、ヘアカラーの発色を邪魔しがち。
しかしアルティストカラーなら、ベースとなるグレーがアンダートーンを補正してくれるので、赤みや黄みの影響を受けにくく美しい発色を叶えます。
また染めたてのきれいさだけでなく、色落ち過程で起こりがちなギラギラとした色味も抑えるはたらきがあるんですよ。
アルティストカラーで白髪は染まる!
アルティストカラーは、Z世代(1996〜2012年生まれ)から注目されているヘアカラー剤です。
しかし40代・50代の大人女性とアルティストカラーは相性がいいんですよ。
その理由は、白髪が染まるから!
特に近年40代・50代女性からの注目を集めている「白髪ぼかし」や「明るめの白髪染め」として、アルティストカラーは活用されています。
淡く白髪に色づく程度なので「白髪は気になるけど、白髪染めはちょっと抵抗がある」という、30代前後のちらほら白髪さんにもおすすめです。
完全にカバーしたいなら不向きかも
アルティストカラーは白髪に色づけ可能ですが、白髪染めほどしっかり染まるわけではありません。
白髪がまったく染まらないわけではありませんが、白髪染めと同じ結果を求めているならものたりなく感じるかも…。
「白髪にはしっかり色をつけたい!」という人は、根元は白髪染め・毛先にアルティストカラーを使ってヘアカラーを楽しむのがおすすめです。
アルティストカラーと他メーカーのカラー剤との違い
アルティストカラーと同じように、高発色や高彩度をうたうヘアカラー剤はたくさんありますよね。
ここからは、有名なヘアカラーブランドとアルティストカラーとの違いを解説します。
アルティストカラーとイルミナカラーの違い
アルティストカラーとイルミナカラーは、髪の傷みを抑制するアプローチ方法が違います。
アルティストは、アルカリ量を抑えたりタンパク変性が起こらないようにしたりする方法を用いています。
一方でイルミナカラーは、金属イオンとヘアカラー剤の過剰反応を抑える方法を用いているんですよ。
そもそも髪には、金属イオンというものが存在します。
この金属イオンとヘアカラー剤が過剰に反応すると、キューティクルが傷みダメージを引き起こす原因に。
イルミナカラーの「マイクロライトテクノロジー」処方では、金属イオンを包み込みヘアカラー剤との過剰反応を抑制するため、余計なダメージを避けることが可能です。
アルティストカラーとアディクシーカラーの違い
アルティストカラーとアディクシーカラーでは、ベースカラーの種類が違います。
アルティストカラーはニュートラルグレーを、アディクシーカラーは高彩度の青色を用いています。
どちらのベースカラーも、日本人の髪特有の赤みを抑える目的は同じですが、色味が違うことで発色に違いがあるんですよ。
アルティストカラーのようにニュートラルグレーなら、ほどよく赤みを抑えてやわらかな印象に仕上がります。
また、赤み・黄みのどちらとも相性がよく、幅広いアンダートーンの補正に優れています。
アディクシーカラーのように高彩度の青色なら、赤みをしっかり抑え、くすみや透明感を表現しやすいでしょう。
ただし青色が強いので、髪が黄色ベースの人に使うと青と黄が混ざって、緑っぽくなることもあるため注意が必要です。
ブラウンやベージュをベースにほんのりくすみがほしい人はアルティストカラー、赤みが苦手・はっきりとした寒色カラーが好きな人にはアディクシーカラーがおすすめです。
【アルティストカラー色見本】ヘアカタログ8選
ここからは、実際にアルティストカラーを用いたヘアスタイルを8つ紹介します。
アルティストカラー×グレージュ
グレージュ
やわらかみのあるベージュと、透明感のあるグレーがバランスよく組み合わさったカラーです。
肌なじみがいいことや、髪のふんわり感を表現しやすいメリットがあります。
深みグレージュ
落ち着きのある、暗めのグレージュカラーです。
透明感あるグレーが、暗くても重くなりすぎない絶妙な雰囲気を作ります。
アルティストカラー×ベージュ・ブラウン
カカオブラウン
深みのある、カカオブラウンカラーです。
重くなりすぎず、やわらかさのあるツヤカラーにしたい人におすすめ。
ミルクティーベージュ
ベージュベースに、ほんのりグレーを混ぜたカラーです。
少しグレーを混ぜるだけで、黄みがマイルドになり、上品なカラーに仕上がるんですよ。
ベージュ×白髪ぼかし
アルティストカラーを活かした、白髪ぼかしベージュカラー。
明るめに仕上げれば、白髪の存在感もカバー可能です。
アルティストカラー×ピンク
明るめピンク
適度な明るさの、フェミニンなピンクカラーです。
ツヤやかで華やかな雰囲気に仕上げたい人におすすめ!
深みピンク
明るさを控えた、上品なピンクバイオレットカラーです。
派手すぎない赤系カラーを楽しみたい人に、おすすめ。
アルティストカラー×グリーン
グリーングレー
グレーとグリーンが絶妙なバランスの、寒色系カラーです。
グレーだと暗く感じる・色落ち中になるべく赤みを出したくない人に、おすすめな色味ですよ。
アルティストカラーのデメリット3つ
アルティストカラーに興味はあるけど、デメリットはないの?と疑問に感じる人もいるでしょう。
ここからは、アルティストカラーでデメリットに感じるポイントを3つ紹介します。
アルティストカラーのデメリット3つ
- 取り扱っているサロンが限られる
- 追加料金がかかる場合もある
- 白髪は完全に染まらない
《1》扱っている美容院が限られる
アルティストカラーに限らずですが、美容院によって置いてあるヘアカラー剤は違います。
すべての美容院でアルティストカラーができるわけではないので、注意が必要です。
アルティストカラーができるかは事前に美容院のホームページやSNSを確認するか、資生堂のホームページで検索してアルティストカラー取扱サロンを見つけてみましょう。
《2》追加料金がかかる場合もある
アルティストカラーを行う場合、通常のヘアカラー代に追加料金が発生することがあります。
美容院によって異なりますが、追加料金がかかる場合は500〜1,500円ほどのケースが多い傾向です。
追加料金の有無や金額の詳細は、予約ページを確認するか直接美容院へ問い合わせるようにしましょう。
《3》白髪は完全に染まらない
アルティストカラーは、白髪への色づけ自体は可能ですが白髪染めほど濃く染まりません。
白髪染めの色づきが100%なら、アルティストカラーは約70%ほどのイメージです。
淡い色づきでも色がつくならいい・白髪ぼかしがしたいという人には向いていますが、白髪染めのように完全にカバーしたい人にはやや不向きでしょう。
アルティストカラーのよくある質問
アルティストカラーのよくある質問について解説します。
アルティストカラーが気になる人は、参考にしてくださいね。
アルティストカラーの色見本・カラーチャートは?
アルティストカラーには、
- カカオブラウン
- トープグレージュ
- チャコールグレー
- ベイリーフグリーン
- インディゴブルー
- アイリスバイオレット
- モーブピンク
- クリーミーピンク
- サンドベージュ
の9種類の色味があります。
アルティストカラーは色持ちがいい?
資生堂独自の新技術により、色持ちは従来製品よりよくなっています。
染まりたての色味を長く楽しみたい人におすすめです。
アルティストカラーで髪は傷む?
カラー剤なので、まったく傷まないわけではありません。
ただ、アルカリ量が少なく髪への負担が少ないので、ヘアカラーを続けてもダメージを感じづらいでしょう。
アルティストカラーで黒染めはできる?
暗く染める程度なら可能です。
3トーンでのカラーなら、黒染めと近い雰囲気に仕上がるでしょう。
ただベースカラーがグレーなぶん、黒髪にはない透明感ややわらかさが出ます。
就活や入学式など、身だしなみに厳しい場面では避けたほうが無難です。
アルティストカラーの放置時間は?
30分ほど放置します。
ゆっくり染めるぶん、髪への負担が抑えられるんですよ。
アルティストカラーにジアミンは含まれている?
アルティストカラーには、ジアミンが含まれています。
ジアミンに弱い人は、使用を避けましょう。
アルティストカラーでツヤのある美しい髪色を楽しもう
アルティストカラーは、髪のダメージを軽減しつつ、鮮やかでツヤのある髪色を楽しめるヘアカラーブランドです。
髪の赤み・黄みを抑え、透明感のあるやわらかい色味を楽しみたい人にはおすすめ!
ほかのヘアカラーブランドにはない色味を楽しみたいなら、ぜひアルティストカラーを試してみてくださいね。