雨や湿気で髪のうねり・生えグセが目立つ梅雨〜夏の季節。
「ヘアセットしてきたのに、目的地に着く前にくずれてしまった」なんてことも少なくないでしょう。
今回は、そんな梅雨〜夏のヘアの悩みを解決してくれる”酸熱トリートメント”の魅力をご紹介◎
気になる効果はもちろん、施術のデメリットや向いている人の特徴なども併せて解説していきます。
酸熱トリートメントとは?
「そもそも酸熱トリートメントが何かわからない!」という人も多いでしょう。
酸熱トリートメントとは、「髪質改善トリートメント」といわれる施術の1種です。
トリートメントに含まれている薬剤の力を髪の内部に侵入させ、たんぱく質との結合をより強固にします。
これによりヘアダメージで生まれた穴が塞がり、キューティクルの整った綺麗なツヤ髪を作り出す仕組みです◎
流行中!髪質改善トリートメントとは?
毛髪内部に栄養を浸透させて補修することで、髪のごわつき・うねり・くせ・乾燥・切れ毛などさまざまなヘア悩みを解決する施術のこと。
縮毛矯正やストレートパーマよりも髪にかかる負担が少ないのが特徴。
また、一般的な普通のトリートメントよりも補修効果・保湿効果が高く、効果自体の持続力も強い。
髪に矯正力を加え、くせやうねりを伸ばす縮毛矯正やストレートパーマと異なり、酸熱トリートメントでは髪の補正機能を活かして毛流れを整えていきます。
そのため、髪の内側からキューティクルのがたつき・うねりやくせを改善してくれるのです。
そもそもヘアダメージは、髪の内部にあるたんぱく質の結合が緩むことで起こります。
緩んだ隙間から湿気や水分が入り込むと髪が膨張し、ごわつきやうねりにつながるのです。
また、徐々にダメージが進むと、髪内部の保水力や髪の強度も大幅に低下します。
毎日のドライヤーやコテ・アイロンの影響を受けやすくなり、乾燥や切れ毛にもつながるので注意しましょう。
酸熱トリートメントは、そんな髪の内部にできてしまった隙間を効果的に埋めてくれるもの。
たんぱく質の結合を促進することで、髪の内部機能を改善します◎
酸で反応を起こした髪から水分を吸収し、新たな髪の結合を生成したうえで、熱によってそれらを固定させる仕組みです。
酸熱トリートメントの主な種類と効果
酸熱トリートメントには3つの種類があり、それぞれ相性の良い髪質・期待できる効果が異なります。
主な違いは、メインで配合されている成分によるものです。
美容院によって導入している酸熱トリートメントのタイプが変わるため、施術を受ける際には事前にチェックしておきましょう◎
酸熱トリートメントの種類 | 特徴・効果など |
---|---|
グリオキシル酸を主成分とする酸熱トリートメント | くせやうねり改善に効果的 髪にハリ・コシを与えてくれる ヘアカラーが褪色しやすい |
レブリン酸を主成分とする酸熱トリートメント | ごわつき・ざらつき改善に効果的 ツヤのあるさらっとした手触りになる ヘアカラーの褪色率は低め |
サリチル酸を主成分とする酸熱トリートメント | パーマヘアとの相性がいい ナチュラルな仕上がりになる くせ・うねりの改善はそこまで強くない |
酸熱トリートメントのメリットとデメリット
ここからは、酸熱トリートメントのメリット・デメリットについて解説していきます。
髪質改善トリートメントをまだ使用したことがない人は要チェックです◎
酸熱トリートメントのメリット
酸熱トリートメントの主なメリット
・髪に負担をかけずくせ・うねりを改善できる
・ハリ・コシのある髪になる
・髪のダメージケアを同時にできる
・効果が長持ちしやすい
酸熱トリートメントの大きなメリットは、髪への負担を少なくしてなくうねりやくせを改善できること。
髪の表面をコーティングするのではなく、内部のダメージを埋めることで髪自体を強化します。
ダメージの補修機能を活用してくせを伸ばすため、縮毛矯正やストレートパーマのように髪に強い負担がかかる心配はありません。
ダメージ補修効果によって、髪のコシやハリのアップが期待できます♡
髪質改善とともにダメージケアもできるので、内側から輝くツヤ髪を作れますよ。
また、効果の持続力も比較的高めです。
髪の内部まで薬剤が浸透するので、長期間にわたって綺麗なストレートヘアを楽しめるでしょう◎
酸熱トリートメントのデメリット
酸熱トリートメントの主なデメリット
・効果の個人差が大きい
・ダメージヘアでないと効果が少ない
・ヘアカラーが褪色しやすい
酸熱トリートメントの大きなデメリットは、髪質や髪の状態で効果の出方に差が生じること。
酸熱トリートメントは、ダメージの穴を埋めることでストレートヘアを作る施術です。
そのため、ヘアダメージの程度によって効果の程度が変わるのが難点。
縮毛矯正やストレートパーマのように強い薬剤で強制的にくせを伸ばす施術ではないため、くせやうねりが伸びきらないこともあります。
また、アルカリ性のヘアカラーと酸性の酸熱トリートメントは相性が悪いです。
髪を染めている場合は色落ちしやすいので、こちらも合わせて注意しましょう。
酸熱トリートメントと他の施術の違い
ここからは、酸熱トリートメントと他の施術の違いを詳しく解説します。
「自分に合った髪質改善施術がどれかわからない!」という人は、ぜひ参考にしてくださいね◎
髪質改善の主な施術 | メリット・デメリット |
---|---|
酸熱トリートメント | 【メリット】 髪へのダメージが少ない 自然な仕上がりのストレートヘアになる 髪のダメージケアも同時にできる 【デメリット】 髪質・髪の状態で効果が出にくい場合がある ヘアカラーが褪色しやすい |
縮毛矯正 | 【メリット】 髪のうねり・くせがしっかり改善される 効果が半永久的に続く 【デメリット】 髪へのダメージが強い 場合によっては不自然な仕上がりになることもある |
ストレートパーマ | 【メリット】 根元のボリュームダウンに効果的 ナチュラルな仕上がりになる 縮毛矯正よりは髪へのダメージが少ない 【デメリット】 癖が強すぎると効果が出にくい 縮毛矯正ほど長持ちはしない |
「酸熱トリートメントはやめたほうがいい」といわれる理由は?
さまざまな効果が期待できる酸熱トリートメントですが、ネット上では「やめた方がいい」「髪がチリチリになった」などのネガティブな意見も見受けられます。
活用方法さえ間違えなければ髪がチリチリになる可能性は低いですが、場合によっては髪のダメージが悪化してしまうことも。
酸熱トリートメントはやめたほうがいいといわれる背景には、主に3つの原因が考えられます。
酸熱トリートメントはやめたほうがいいといわれる原因
- トリートメントの酸で髪が縮んでしまうから
- たんぱく質変性を起こす可能性があるから
- 美容師の技術力による効果の差が大きいから
酸性トリートメントには、名前のとおり酸性の成分が含まれています。
この酸が髪の内部に入り込むことで周りの組織が引き締まり、髪のダメージが軽減される仕組みです。
しかし、稀にヘアダメージが強すぎると、髪が必要以上に引き締まりすぎてしまうことがあります。
縮まりすぎた髪はザラザラ・チリチリになって指通りが悪くなるだけでなく、切れ毛の原因となることも。
ヘアダメージを改善するためにトリートメントしたのに、かえって髪へのダメージを強めてしまこともあるのです。
また、たんぱく質変性を引き起こす可能性があるのも、酸熱トリートメントはやめたほうがいいといわれる理由の1つ。
これは、施術中にアイロンで熱を加えすぎた場合に発生します。
熱しすぎたゆで卵が硬くなってしまうように、髪も熱を与えすぎるとたんぱく質変性を起こし、固く縮んでしまうのです。
上記2つのリスクは、技術力の高い美容師に施術してもらえば高確率で避けられます。
逆にいえば美容師さんの技術力・知識が不足している場合、失敗することも。
酸熱トリートメントで失敗しないためにも、施術前のカウンセリングに力を入れているサロンを選ぶのがおすすめです。
自分の髪質・ヘアダメージの状態で酸熱トリートメントが可能なのか、どのような効果・リスクがあるのかなど、気になるポイントは事前に確認しておくと安心でしょう◎
ミニモには、口コミ評価の高い酸熱トリートメント施術を提供しているサロン・スタイリストが多数掲載されています。
実際の施術写真や利用者の体験談も併せてチェックできるので、初めての酸熱トリートメントも安心♡
サロン選びをする際は、ぜひ積極的に活用してみてくださいね!
酸熱トリートメントが向いている人と向いていない人
酸熱トリートメントが向いている人と向いていない人の特徴をまとめてみました!
酸熱トリートメントが向いている人 | 酸熱トリートメントが向いていない人 |
---|---|
・髪のダメージが気になってる人 ・軟毛で悩んでいる人 ・髪に負担をかけずにくせ・うねりをなくしたい人 ・ヘアカラーをしていない人 ・自然な仕上がりのストレートヘアにしたい人 | ・髪のダメージが少なすぎる人 ・ピンとまっすぐな髪にしたい人 ・太毛・硬毛の人 ・髪のくせ・うねりが強すぎる人 ・ヘアカラーをしている人 |
酸熱トリートメントに関するFAQ
最後に、酸熱トリートメントに関するFAQをご紹介します。
気になる疑問・不安があれば、ここで一緒に解決しましょう◎
酸熱トリートメントの料金相場は?
地域によって差はありますが、酸熱トリートメントの料金相場は10,000円〜20,000円程度となっています。
トリートメントと一緒にカットをする場合は、5,000円ほどプラスされることも。
ちなみに縮毛矯正の料金相場は15,000円〜25,000円、ストレートパーマの料金相場は10,000円〜15,000円ほどです。
酸熱トリートメントは自宅(セルフ)でできるの?
市販の酸熱トリートメントを自宅(セルフ)で使うのはおすすめできません。
セルフ酸熱トリートメントがNGな理由
- 髪質・髪の状態を正確に診断できないから
- 自分での塗り分けは難しいから
- かえって髪にダメージを与える可能性があるから
酸熱トリートメントを効果的に行うには、髪の状態や髪質を事前に正しく診断する必要があります。
診断内容によってす使用する薬剤が変わったり、施術時に注意するポイントも変わったりするためです。
髪に対する正しい知識を持ったプロの美容師さんでなければわからないこともたくさんあるので、自宅でセルフで酸熱トリートメントを行うのはかなり危険といえるでしょう。
また、トリートメントの塗り分けが上手にできていないと、効果がムラになって現れる可能性もあります。
間違った方法で施術をすることで、かえってヘアダメージを悪化させることにもなりかねません。
酸熱トリートメントに興味がある人は、可能な限り美容室で施術してもらいましょう◎
酸熱トリートメントをするおすすめの頻度は?持ちはどのくらい?
酸熱トリートメントを行う場合は、最初の半年で3回〜4回の施術を受けましょう。
具体的間隔でいうと、だいたい1ヶ月半に1回トリートメントをするイメージです◎
酸性トリートメントは1回の施術でも効果を実感できることが多いですが、定期的に続けることでよりその効力を高めることができます。
1回目では主にヘア全体のダメージを大まかに補修し、2回目の施術で細かなダメージを修復。
3回目で取り切れなかったダメージを、そして4回目の施術で改善し仕上げを行います。
その後は、ヘアダメージが目立つようになったタイミングで適宜トリートメントするのがおすすめです。
このときのヘアダメージは最初の状態ほどひどくないことが多いので、2ヶ月〜3ヶ月に1回ずつの施術でも問題ないでしょう◎
酸熱トリートメントと同時にカラーやパーマはできる?
酸熱トリートメントには、同時にできる施術とできない施術があります。
結論からいうと、ヘアカラーは可能、パーマは不可能です。
同時にできる施術 | 同時にできない施術 |
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ヘアカラー(白髪染めを含む) ヘアマニキュア 普通のトリートメント 酵素トリートメント | パーマ 縮毛矯正 |
ただし、ヘアカラーを酸熱トリートメントと同日に行う場合、カラーの持ちが悪くなる可能性があります。
施術自体は不可能ではありませんが、美容室によってはNGとしているところも。
メニューの予約をする際は、あらかじめサロンに確認しておくと安心ですよ◎
酸熱トリートメントで梅雨のうねり・くせ毛を乗り切ろう!
ヘアダメージを補修しながらくせ・うねりを改善できる酸熱トリートメント。
髪に必要以上の負担をかけずに、サラツヤ髪を目指せます◎
湿気が増える梅雨〜夏にかけて強い味方になってくれるので、気になる人はぜひ試してみてくださいね♡