「白髪ぼかしハイライト」とは、まわりの髪を明るくすることで白髪をカバーするヘアカラー方法のことです。40代・50代の女性を中心に「明るい髪色が楽しめる」「白髪染めの頻度を減らせる」と人気を集めています。この記事では、白髪ぼかしハイライトの特徴や、白髪ぼかしハイライトのメリット・デメリットについてご紹介します。
※本記事で紹介する施術事例は一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。
白髪ぼかしハイライトとは
白髪ぼかしハイライトとは、白髪をなじませるようにハイライトを入れたヘアカラーのことです。
ハイライトがあると「髪を染めている部分」と「白髪」の明るさの差がぼかされます。
そのため、新しく白髪が伸びてきたときにストレスを感じづらくなるのです。
白髪染めを使わないことが多いので、白髪染め特有の赤みやにごりのない鮮やかな髪色を楽しめますよ。
白髪ぼかしハイライトと白髪染めの違い
白髪ぼかしハイライトと白髪染めは、使用する薬剤や仕上がりの特徴が違います。
白髪ぼかしハイライトの特徴
白髪ぼかしハイライトは
- 白髪染めを使用しない
- ハイライトをランダムに入れる
といった特徴があります。
赤みやにごりのある白髪染めを使わないことで透明感ある鮮やかな仕上がりにできるため、「明るめの髪色を楽しみたい人」には向いているでしょう。
白髪染めの特徴
白髪染めは、白髪と黒髪がなじむほどの濃い色に仕上がるのが特徴です。
染まり上がりは暗くなるものの、色持ちがいい染料を使っているため、白髪が浮きづらく統一感ある仕上がりになります。
「色持ちをよくしたい人」「暗めの髪色が好きな人」には向いているでしょう。
白髪ぼかしハイライトのメリット4つ
白髪ぼかしハイライトには、大きく分けて4つのメリットがあります。
ここからは、それぞれのメリットを詳しくご紹介します。
《1》頭皮へのダメージが少なくなる
白髪ぼかしハイライトを続けると、たとえ白髪が伸びても気になりにくくなります。
それによりヘアカラーの頻度が少なくなれば、薬剤による頭皮への刺激を避けられるでしょう。
特に「ヘアカラー後にかゆみや炎症が出やすい人」は、白髪ぼかしハイライトをすることで頭皮の悩みを減らせるかもしれません。
《2》白髪が伸びてきても目立ちづらい
白髪ぼかしハイライトは、白髪に淡く色付けるヘアカラー方法です。
全体をしっかり染める白髪染めと違い、染めた部位と伸びてきた白髪の明るさの差が目立ちにくいです。
そのため、「また白髪が目立ってきた……」というストレスも軽減できるでしょう。
《3》おしゃれな雰囲気を楽しめる
白髪染めだと表現できる色味が少ないですが、白髪ぼかしハイライトならおしゃれ染めのように明るさや色味を自由に楽しめます。
これまで「白髪が気になるから」という理由だけでヘアカラーをしてきた人なら、気分に合わせて髪色を変えられることに喜びを感じられるでしょう。
《4》全体ブリーチに抵抗がある人もチャレンジしやすい
白髪染めをしている暗い髪を明るくする場合、効率よくトーンアップできる全体ブリーチを勧められることがあります。
しかし、全体ブリーチはダメージが強いため、抵抗を感じる人も多いです。
白髪ぼかしハイライトなら部分的なブリーチ施術で済むため、ダメージを少なめに抑えられます。
明るさは全体ブリーチには劣りますが、白髪染めとの違いを実感できる変化は十分得られるため「白髪染めを初めてやめる人」にはおすすめです。
白髪ぼかしハイライトのデメリット5つ
白髪ぼかしハイライトには、人によってデメリットに感じるポイントもあります。
知らずに施術を受けると「イメージと違った」「髪が傷んだ」と後悔するリスクがあるため注意が必要です。
ここからは、白髪ぼかしハイライトのデメリットを詳しくご紹介します。
《1》ハイライト部分はダメージが進む
多くの場合、白髪ぼかしハイライトにはブリーチを使用します。
そのため、通常のヘアカラーと比べるとダメージを負う範囲が多くなりがちです。
白髪ぼかしハイライトを継続すると「枝毛が増える」「絡まりやすくなる」といったリスクもあるため、人によってはデメリットに感じるでしょう。
《2》施術時間がかかる
白髪ぼかしハイライトは、ヘアカラーの工程が2回分あります。
まずハイライト部分を脱色して、その上から色をかぶせなければなりません。
そのため、施術にかかる時間はカラー2回分にあたる2時間半〜3時間ほど必要です。
「まとまった時間をとりづらい人」からすると、定期的に長時間の施術が必要になる点はストレスに感じるかもしれません。
《3》色落ちが早い
ブリーチをした髪はキューティクルが剥がれるため、ヘアカラーが流れ出やすく色持ちが悪くなります。
白髪ぼかしハイライトのような部分ブリーチも同様です。
ハイライト部分は、まわりの髪と比べると色落ちが早く感じるでしょう。
色落ちすると「明るすぎる」「傷んだ見た目になる」ことから、デメリットに思う人も多くいます。
《4》派手な印象になることがある
白髪ぼかしハイライトは基本的に細めのハイライトを用いますが、美容師によっては太いメッシュのような入れ方をすることもあります。
ハイライトが太かったり明るすぎたりすると、仕上がりは派手になりがちです。
イメージ違いや失敗を避けるために、あらかじめイメージに近い画像を用意して、カウンセリング時に見せるようにしましょう。
《5》パーマや縮毛矯正ができなくなるリスクがある
ブリーチ剤と、パーマや縮毛矯正で使用する薬剤は相性が悪いです。
そのため、白髪ぼかしハイライトをすると「パーマや縮毛矯正をできない」と断られる可能性が高くなります。
白髪ぼかしハイライトと、パーマや縮毛矯正を併用したい場合は、事前に担当の美容師さんに伝えましょう。
白髪ぼかしハイライトが向いている人
- ちらほら白髪がある人
- 明るい髪色が好きな人
- 白髪染めの頻度を少なくしたい人
- デザイン性のある髪色を楽しみたい人
白髪ぼかしハイライトは、白髪が出始めたばかりのファーストグレイ世代と相性がいいです。
白髪のある部分を狙ってハイライトを入れると白髪がほとんど気にならなくなるため、ストレスが軽減されるでしょう。
またハイライトの特性から髪色が明るくなるため、「白髪染め特有の暗い髪色に飽きてきた人」にもおすすめです。
白髪ぼかしハイライトが向いていない人
- 白髪をしっかり染めたい人
- 髪を明るくしたくない人
- コストや時間をかけたくない人
白髪ぼかしハイライトは、白髪に色がつくもののあくまで「ぼかし」程度の色味です。
近づいてよく見ると白髪が浮いているのがわかるため「しっかり濃く染めたい人」には不向きでしょう。
また、定期的にハイライトを入れる作業が必要になるため、時間やコストがかかるリスクもあります。
「なるべく短時間で済ませたい人」には、白髪染めの方が相性がいいかもしれません。
白髪ぼかしハイライトが伸びてきたら?施術頻度・時間・値段は?
白髪ぼかしハイライトを入れたあと「伸びてきたらどうするべき?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
ここからは、白髪ぼかしハイライトが伸びてきたらどうするか・施術の頻度や時間値段についてもご紹介します。
白髪ぼかしハイライトが伸びたら再施術が必要
白髪ぼかしハイライトが伸びてきたら、自ずとハイライト部分が下がるもの。
ハイライトの位置が下にずれることで、根元の白髪に対するぼかし効果が弱くなります。
伸びてきたなと感じたら、再度ハイライトを入れ直すようにしましょう。
施術頻度:6ヶ月ペース
白髪ぼかしハイライトの施術頻度は、6ヶ月ペースです。
新しく伸びてきた白髪に関しては、根元が気になるタイミング(1ヶ月〜1ヶ月半の間)で染める必要があります。
施術時間:2時間半〜3時間
白髪ぼかしハイライトの施術にかかる時間は、オンカラーを含めて2時間半〜3時間です。
2回分のカラー工程が必要になる影響で、施術時間は通常のカラーの2倍かかります。
施術を受ける日は、あらかじめ時間に余裕があるタイミングを選びましょう。
値段:15,000〜25,000円
白髪ぼかしハイライトにかかる値段は、15,000〜20,000円です。
ハイライトはデザイン性のある特殊なヘアカラー方法であるため、通常のヘアカラーよりも料金が高めとなっています。
施術料金は美容院やハイライトを入れる範囲によっても変わるため、正確な金額は施術をお願いする美容院で確認しましょう。
【長さ別】白髪ぼかしハイライトのおすすめヘアスタイル12選
ここからは、髪の長さ別に白髪ぼかしハイライトをしているヘアスタイルをご紹介します。
スタイル選びの参考にお役立てください。
ショート
《白髪ぼかしハイライト》モーブブラウン
寒色系のモーブブラウンに、イエローベージュのハイライトが入ったスタイルです。
ベースカラーとハイライトカラーにメリハリがあり、立体感や毛流れがきれいに表現されています。
髪をふんわり見せたい人にはおすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》マットベージュ
マットベージュに、明るさの近いベージュ系のハイライトが入ったヘアスタイルです。
全体的に明るさが似ているため、ナチュラルで繊細な雰囲気に仕上がります。
自然できれいめな仕上がりを求める人におすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》くすみベージュ
くすみベージュ系のカラーに、極細の繊細なハイライトが入っているヘアスタイルです。
奇抜さのないナチュラルな明るさで、透明感や色持ちを重視した仕上がりになります。
白髪ぼかしハイライト初心者さんにおすすめです。
ボブ
《白髪ぼかしハイライト》ダークブラウン
ダークブラウンのベースカラーに、やや明るめのブラウンハイライトを入れたヘアスタイルです。
ベースカラーとハイライトの明るさの差が小さいため、上品で落ち着いた仕上がりになります。
暗めの白髪染めを継続してきた人におすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》黒髪シルバー
黒髪にシルバーのハイライトを入れたヘアスタイルです。
ブラックとシルバーは色味が似ているため、意外となじみがよく、初めてのヘアカラーにもおすすめです。
仕上がりをあまり派手にしたくない人には向いているでしょう。
《白髪ぼかしハイライト》グレージュ
寒色ベージュのベースカラーに、グレーのハイライトが入ったヘアスタイルです。
ベースとハイライトの2色が合わさると、適度なくすみ感があるグレージュ系の仕上がりになります。
クールでかっこいい雰囲気の髪色を求めている人におすすめです。
ミディアム
《白髪ぼかしハイライト》アッシュグレー
アッシュカラーのベースに、シルバーグレーのハイライトを入れたヘアスタイルです。
全体的にクールで透明感のある仕上がりになり、かっこよさが際立ちます。
また白髪とのなじみがいいため、白髪が多い人にもおすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》ライトベージュ
ライトベージュに対して、さらに明るいハイライトで入れたヘアスタイルです。
白髪とのなじみがよく、伸びてきた根元をぼかす効果も実感しやすいでしょう。
赤みのないヘアカラーが好きな人におすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》ソフトブラウン
中明度のブラウンベースに、細めのベージュハイライトを入れたヘアスタイルです。
ハイライトの太さや本数が控えめなため、なじみがよくナチュラルな仕上がりになります。
上品で華やかな雰囲気が好きな人におすすめです。
ロング
《白髪ぼかしハイライト》カーキベージュ
寒色ベージュのベースカラーに、細めのハイライトを入れたヘアスタイルです。
落ち着きのある寒色カラーがベースになっているため、ハイライトが入っていても派手さが控えめになります。
色落ち後に黄色くなりたくない人におすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》シルバーグレー
寒色ベージュのベースカラーに、かなり明るめのシルバーグレーのハイライトが入ったヘアスタイルです。
明るさの差が際立ち、コントラストの効いたメリハリ感ある仕上がりになります。
力強くクールな雰囲気が好きな人におすすめです。
《白髪ぼかしハイライト》ブラウン
ナチュラルなブラウンベースのカラーに、極細の白髪ぼかしハイライトが入ったヘアスタイルです。
明るさの差があまりついておらず、ベースカラーとハイライトのなじみが良い仕上がりになります。
初めて白髪ぼかしハイライトに挑戦する人におすすめです。
白髪ぼかしハイライトでおしゃれを楽しもう
白髪ぼかしハイライトとは、白髪をなじませるようにハイライトを入れたヘアカラーのことです。
白髪染めと違い明るさや髪色に制限がないため、ヘアカラーを楽しみたい40代・50代女性から注目を集めています。
「いつも同じ仕上がりでマンネリしている人」「ヘアカラーの頻度を少なくしたい」という人は、ぜひ白髪ぼかしハイライトを検討してみてください。