髪の広がりやゴワつきは、枝毛が原因かもしれません!
気づけばあちこちに枝毛ができているなんて経験はありませんか?
身近なヘアトラブルでありながらも、枝毛の正しい処理方法や予防方法を知らない人も多いでしょう。
今回は、そんな枝毛とさよならするための秘訣やケアのやり方などを詳しく解説します◎
枝毛はカットしたほうが良いって本当?
枝毛ができたらどうやって処理していますか?
カットしたほうがいいのか、ヘアケアで直したほうがいいのか、正しい方法がわからず困っている人も多いはず。
実は、枝毛は見つけ次第すぐにカットするのが正解といえます◎
なぜなら、できた枝毛を完全に修復するのは難しいからです。
一度枝毛になってしまった髪の毛は元に戻らないので、ダメージが広がってしまう前にカットしたほうが良いとされています。
枝毛があると髪が広がってまとまりにくくなったり、毛先がパサパサして見栄えが悪くなったりしますよね。
また、「枝毛になっている=髪の内部のダメージが進んでいる」という証拠でもあります。
見た目の改善のためはもちろん、ダメージを食い止めて一刻も早く健康的な状態の髪に戻すためにも、枝毛カットが大切です。
枝毛の種類
枝毛と聞くと、毛先が2本に分かれている状態の髪の毛をイメージする人が多いかもしれませんが、それだけではありません。
枝毛は主に4つの種類に分けられます。
枝毛の種類
- 毛先が枝分かれしているタイプ
- 途中で折れているタイプ
- 途中で裂けたり輪っかになったりしているタイプ
- 毛先が細くなっているタイプ
毛先が枝分かれしているタイプ
一般的なのは、髪の毛が枝分かれしているタイプの枝毛です。
毛先が2本・3本になっているものもあれば、中間〜毛先にかけて細かい毛が何本にも分かれているものもあります。
髪が生まれつき細い人や猫っ毛で柔らかい髪質の人に多く見られるタイプです。
途中で折れているタイプ
途中でポキっと折れているタイプのダメージも枝毛の一種。
健康的な状態の髪の毛にも見えるので、枝毛として認識されにくいという特徴を持っています。
このタイプの枝毛は、ハイダメージによって引き起こされることが多いです。
パーマ・ヘアカラーなどはもちろん、縮毛矯正・ストレートパーマなどの矯正施術を繰り返している人は特になりやすいといわれています。
途中で裂けたり輪っかになったりしているタイプ
髪の毛が途中で裂けたり、輪っかになって絡まったりしているタイプの枝毛もあります。
比較的、髪の毛が太い人に見られやすい種類です。
ブリーチ剤のような強い薬剤を使うことで引き起こされるといわれています。
毛先が細くなっているタイプ
髪の毛が極端に先細りしてしまうトラブルは、刺激の強い薬剤や摩擦などで引き起こされる枝毛と異なり、毎日のヘアダメージが徐々に蓄積することで発生します。
わかりやすいヘアトラブルではありませんが、実はこれも枝毛の一種といえるでしょう。
ロングヘアをキープしている人や、毎日ヘアアイロン・コテを使って髪の毛を巻く人に多く見られます。
そのまま放置していると切れ毛や縮れ毛の原因にもなってしまうため、見た目よりも深刻なヘアダメージです。
枝毛ができる仕組み
枝毛は、髪の毛の内部にある栄養や水分が外に流出してしまうことで発生しやすいです。
健康状態の髪の毛は、外側からキューティクル・コルテックス・メデュラという3つの層に分かれています。
しかし、日々の摩擦・乾燥や、ヘアカラー・パーマなどによるダメージが繰り返されることで、外側のキューティクルが徐々に傷つきます。
バリア機能の役割を持っているキューティクルが傷つくと、次層のコルテックスが剥き出しの状態に。
コルテックスは髪の85〜90%を占める組織で、髪の毛のツヤや水分感、コシや発色、透明感などを左右する重要な役割を担っています。
そんなコルテックス層が傷つけば、髪の毛の状態も悪化しやすいです。
髪の内部の栄養や水分が流出することで空洞化し、毛先が裂けたり折れたりしやすくなってしまいます。
枝毛になる原因
枝毛の原因は大きく分けて5つあります。
《1》パーマ・カラーリングに使用する薬剤の刺激
1つ目の原因は、パーマやカラーリングに使用する薬剤によるダメージ。
刺激の強い薬剤によってキューティクルに負担がかかり、枝毛の原因につながります。
施術に使用する薬剤の多くはアルカリ性です。
髪の毛はもともと弱酸性なのでアルカリ剤との相性が悪く、成分のバランスが崩れることでヘアトラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
縮毛矯正やストレートパーマなどの施術でも同様のダメージを受けるので、繰り返し施術を受けている人は注意が必要です。
《2》摩擦・乾燥
2つ目の原因は、摩擦・乾燥によるダメージです。
髪の毛への摩擦や乾燥は、日頃から蓄積されています。
髪を洗うときに強く擦りすぎたり、シャワー後に濡れたまま放置して自然乾燥したりするのはかなり危険。
摩擦や乾燥で水分バランスが崩れた髪は外部からの刺激に弱くなるので、知らないうちに枝毛が進行してしまいます。
毎日のブラッシングも場合によってはダメージを悪化させる要因となるので、髪の毛はできるだけ丁寧に扱うのが大切です。
《3》ドライヤー・コテの熱
3つ目の原因は、ドライヤーやコテなどによる熱のダメージ。
髪の内部にあるタンパク質(大部分を構成している重要な成分)は、熱を加えることで性質が変わりやすいです。
一般的に、「たんぱく質変性」と呼ばれています。
たんぱく質変性が起こると髪の毛が硬くなるので、手触りが悪くなったりダメージ毛ができやすくなったりしてしまいます。
髪の毛を熱によるダメージから守るために、ドライヤーの熱風を近くで長時間当てたり、コテやヘアアイロンを高温度で使用したりするなどの行為を控えるのがおすすめです。
《4》紫外線
4つ目の原因は、紫外線によるダメージです。
日中の紫外線は、肌だけでなく髪の毛にも悪影響を与えます。
「日焼け止めは塗るけど、髪の毛の日焼けまで気を遣ってこなかった」という人は要注意。
髪の毛に与える紫外線のダメージは、肌の紫外線ダメージの2倍ともいわれています。
日焼けした髪は変色しやすくなるだけでなく、枝毛・切れ毛などさまざまなヘアトラブルを誘発しやすくなるのです。
《5》ストレス
5つ目の原因は、ストレスによるダメージ。
ストレスが溜まると人間の体は血の巡りが悪くなって、身体の生成に必要な栄養・水分が全身に行き届きにくくなります。
ストレスは、髪の毛に対して直接的なダメージは加えませんが、健康な髪の毛を作る力が弱まることで枝毛になりやすい土台を作る原因になります。
ストレスを溜めない・睡眠をしっかりとるなど、日頃の生活習慣を見直すことも大切ですよ。
セルフで簡単!枝毛カットのやり方
枝毛ができたら、そのまま放置せずカットするのが大切です。
どんなにケアを頑張ってもできた枝毛が直ることはないので、その部分は切ってしまいましょう。
気になる枝毛が1〜3本ほどしかない場合は、1本ずつ部分的にカットしてもOK。
枝毛の状態によっては内部のトラブルがかなり進行している可能性もあるので、表面的なダメージがある部分+5〜10センチを目安に切ると良いでしょう。
髪の毛全体に枝毛が散見している場合は、コームでとかしながらカットするのがおすすめです。
毛束を少量ずつとって、毛先を内側に傾けます。
カーブからはみ出して外側に飛び出ている毛が枝毛になっている部分なので、それを1本ずつハサミでカットしていきましょう。
徐々に指を下にずらしながら切ると取りこぼしにくいです◎
美容院で枝毛カットをオーダーする方法
セルフでの枝毛カットが難しい場合は、美容院でお願いするのもおすすめですよ!
より綺麗&丁寧に処理してもらえるので、セルフでお手入れするより仕上がりの満足度も上がります◎
美容院によっては枝毛カット専用のメニューを設けているところもありますが、比較的少ないです。
そのため、枝毛のカットをオーダーしたい場合は、通常のカットメニューを予約するのがおすすめです。
オーダーの際は、「枝毛になっている部分を綺麗にしてほしい」と伝えればOK!
長さを変えたくない人は、その旨もしっかり話しておきましょう。
枝毛の量や進行具合によっては、多めにカットしなければいけない場合もあります。
あらかじめ注意してください。
枝毛カットの頻度は?
枝毛のカットは髪の長さによりますが、だいたい2〜3ヶ月おきに行うのが良いとされています。
数回継続することで、徐々に枝毛になりにくい健康的な状態の髪に戻っていくでしょう。
ただし、適切な頻度は髪の長さ・ダメージのレベルによっても異なるので注意が必要です。
迷ったときは、以下のヘアカット周期を目安にすると良いでしょう。
- ショートヘア:1〜1.5ヶ月
- ボブ:1.5〜2ヶ月
- ミディアム:2~3ヶ月
- ロング:2.5~3ヶ月
枝毛の分量が多い・ヘアダメージが髪全体に広がっている場合は、定期的な枝毛カットではなく大幅な毛先のカットが必要になることもあります。
枝毛予防に効果的なケア
枝毛は一度できると直せないので、できる前に予防するのが大切!
日頃のケアを意識するだけで枝毛や他のヘアトラブルを防ぎやすくなるので、ぜひ積極的に取り入れましょう◎
《1》トリートメントやオイルで保湿する
トリートメントやオイルを活用した保湿ケアは、枝毛の予防にかなり効果的です。
日頃から保湿ケアを徹底することで、乾燥しにくい丈夫な髪の毛をキープしやすくなります。
トリートメント・オイルの成分によっては、髪に足りない栄養・水分の補給につながりやすいため、枝毛の原因になるようなヘアダメージを改善する効果も期待できるでしょう◎
どんなトリートメント・オイルを選ぶべきかは、髪質・ダメージの状態によって異なります。
成分・テクスチャーごとに相性の良し悪しが変わるので、自分に合ったアイテムを探しましょう。
トリートメント・オイルに配合されている保湿成分の例
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
- アミノ酸
- アルギニン
- グリセリン
- グルタミン酸
- パンテノール
- 天然成分(蜂蜜など)
《2》紫外線によるダメージを防ぐ
紫外線を回避することも枝毛予防に役立ちます◎
紫外線と聞くと、真夏に強いイメージがあるかもしれませんが、実はUVが特に強く発散されているのは5〜7月の初夏。
それ以外の時期でも一定量の紫外線を浴びているので、UVケアは一年を通して意識しておくのが大切です。
一般的な紫外線予防の方法としては、日傘や帽子などがあります。
手っ取り早く予防できるので、手軽に髪の毛の紫外線対策をしたいときにおすすめです。
より徹底的に予防したい場合は、髪の毛用の日焼け止めスプレーを併用するのもGOOD。
室内外問わず、日焼け防止効果を期待できますよ!
枝毛のない美髪を作る鍵は毎日の入念なヘアケア♡
枝毛のない美髪を作るには、日々の入念なヘアケアが欠かせません。
枝毛は一度できるとカットするしかないので、できる前に対処するのがベストです◎
できるだけ髪の毛にダメージを蓄積させず、こまめな保湿を徹底しましょう。
それだけで枝毛になりにくい健康的な髪の土台をキープしやすくなりますよ!
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。



